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マンガ家Mの日常
デビュー前後の頃、人物の動きを描くのが難しくて、
綺麗な動きを勉強する為に、バレエを少しずつ見るようにしていた。
最近は足が遠のいちゃったなぁ。
チケット代が高いし、仕事の進行が不確定だったので、
公演日に行けるかどうかも微妙だったから。

ずっと前に、某先生から急にアシスタントの仕事を頼まれ、
1泊2日の予定で助っ人に呼ばれた。
仕事の締め切りが延びて、行けなくなったバレエのチケットを
譲ってくれるというおまけ付きの筈だったのだけど、
結局、原稿が上がるまで3日間仕事に付き合う事になり、バレエは行けず仕舞い。
そんな事もあったなぁ。


今作は、なんと、フランスのコミックが原作なんだって。
ストーリー展開はシンプル。

貧しい環境で育ったポリーナは、両親の期待を背負ってバレエの道へ。
父親はヤバイ仕事に手を染めながらも、バレエ学校の学費を工面する。
次第に頭角を現したポリーナは、良い指導者にも恵まれ、
両親の悲願でもあった、最難関のボリショイ・バレエ団に合格。
しかし、フランス出身のBFアドリアンと付き合う中で、
フランスのコンテンポラリーダンスに接し、魅了され、
ボリショイを蹴ってフランスに向かう。

希望した筈のコンテンポラリーダンスの世界で表現の壁にぶつかり、
アドリアンとも別れ、更なる新天地ベルギーに向かう。

バレエ団の仕事を得られず、困窮しつつ、バーで働き、埋没しかけるが、
前衛的なダンスに出会い、自らの思いを形にする振り付けに取り組む。
バレエ団を主催するカールと親しくなり、
2人で作った作品でフェスティバルに挑戦する。


今作で何が凄いって、「ブラック・スワン」とかと違って、
バレエシーンが全部本物っていうところ。
ポリーナを演じたアナスタシア・シェフツォワは
名門マリインスキーのダンサーなんだって。
カールを演じたジェレミー・ベランガールは、パリ・オペラ座のエトワール。

逆に、アドリアン役のニールス・シュナイダーは俳優で、
今作の為にバレエの特訓を受けたそうな。
そして、バレエ教師役でジュリエット・ビノシュが出演していて、
見事なキレのあるダンスを披露している。

ストーリー展開としては、少女のストレートな成長物語。
両親や教師の元で、期待に応えるべくクラシックを踊っていたポリーナが、
成長とともに自己を見つめ、自分自身を解き放ち、
それと共に、他人の作った振り付けを踊るのではなく、
自己表現として、自分自身で振り付けを編み出す作業に目覚める。

全てを注いでくれた両親の期待に背き、BFにも背を向け、
1人で道を模索する姿が痛々しく感じられる。
それでも、信念を曲げずに歩むポリーナは、その時々で良い出会いに恵まれる。
厳しい教師達の本音の優しさが見える。


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