アメリカ禁酒法時代のギャングの抗争を描いたドラマの最終話。
主人公ナッキーは頭脳派タイプだけど、状況次第では自らの手も血で汚す。
シーズン1〜4では縄張り争いのトップとして積極的に活動していたけど、
ファイナルシーズンでは引退を意識して身を引く方向を選んでいたから、
展開がややシンプルで大人しかったかな。
アル・カポネ他、当時のギャングのボス達は実在の人物も登場するけど、
ナッキー含め、大半は架空のキャラクターなのだから、
もっと上手く事を運ばせても良かったんだろうけど、
脚本家としては、それなりに悪事を働いて来た人達は
権力の頂点を過ぎた後、何らかの制裁を受けると示す必要があったんだろうか。
ファイナルシーズンでは主要な登場人物がパタパタとあっけなく殺されていく。
(ナッキーは実在の政治家ナッキー・ジョンソンがモデルとの事。)
抗争に疲れ果て、大恐慌で財産を失ったナッキーは、
南米でアルコールの取引に乗り出すものの、政情不安もあって失敗。
地元に帰って再帰を検討する中、敵対するギャング組織に甥っ子を誘拐され、
人質交換に失敗して、クラブ等全ての縄張りを明け渡す。
このシーンは見ていて不自然なくらい不甲斐無い。
単純なミスを犯し、争う事もせずに部下の目の前で敗北を認めてしまう。
勢いのある時のナッキーだったら、こんな事にはならなかっただろう。
引き際を知るとはこういう事なのかな。
それでも、賢いナッキーは、証券会社に勤める元妻と結託して、
株の空売りで一瞬で巨額の利益を得る。
コーヒー1杯5セントの時代の200万ドルって、
今の日本円に換算したら数十億円になるんだろうか。
とりあえず、老後は安泰。
と思ったら、少年にあっさり撃ち殺される。
トミーという名の少年は、ジリアンの孫で、
ナッキーがジリアンを見捨てた事を恨んでいた。
ジリアンもその息子のジミーも早くに子供を作っているから、世代交替が早い。
ジリアンもそれなりに悪事は働いては来たけれど、その原因はナッキーが作った。
若かった頃のナッキーは、出世の為に、まだ少女だったジリアンを
変態ロリコンジジイの提督に差し出した過去があった。
最後の最後でその落とし前をつけられる。
それである意味公平な締めくくりなのかな。
アメリカン・ドリームとは言うけれど、
貧しい少年が富を得るには、度胸と腕っ節を駆使して裏社会で生き残るしかない。
そういう時代。
身近な人相手であっても、何かにつけ札びらを切るナッキーだけど、
生活の厳しい時代だったから、それが一番大事。
でも、トミーだけはそれを拒否した。
求めていたのは人としての情だからか、
時代が変わりつつある兆しだとも言えるのか。
それにつけても、ギャング達のスーツの着こなしが粋で、立ち姿が美しい。
日本とはえらい違いだなぁ。
主人公ナッキーは頭脳派タイプだけど、状況次第では自らの手も血で汚す。
シーズン1〜4では縄張り争いのトップとして積極的に活動していたけど、
ファイナルシーズンでは引退を意識して身を引く方向を選んでいたから、
展開がややシンプルで大人しかったかな。
アル・カポネ他、当時のギャングのボス達は実在の人物も登場するけど、
ナッキー含め、大半は架空のキャラクターなのだから、
もっと上手く事を運ばせても良かったんだろうけど、
脚本家としては、それなりに悪事を働いて来た人達は
権力の頂点を過ぎた後、何らかの制裁を受けると示す必要があったんだろうか。
ファイナルシーズンでは主要な登場人物がパタパタとあっけなく殺されていく。
(ナッキーは実在の政治家ナッキー・ジョンソンがモデルとの事。)
抗争に疲れ果て、大恐慌で財産を失ったナッキーは、
南米でアルコールの取引に乗り出すものの、政情不安もあって失敗。
地元に帰って再帰を検討する中、敵対するギャング組織に甥っ子を誘拐され、
人質交換に失敗して、クラブ等全ての縄張りを明け渡す。
このシーンは見ていて不自然なくらい不甲斐無い。
単純なミスを犯し、争う事もせずに部下の目の前で敗北を認めてしまう。
勢いのある時のナッキーだったら、こんな事にはならなかっただろう。
引き際を知るとはこういう事なのかな。
それでも、賢いナッキーは、証券会社に勤める元妻と結託して、
株の空売りで一瞬で巨額の利益を得る。
コーヒー1杯5セントの時代の200万ドルって、
今の日本円に換算したら数十億円になるんだろうか。
とりあえず、老後は安泰。
と思ったら、少年にあっさり撃ち殺される。
トミーという名の少年は、ジリアンの孫で、
ナッキーがジリアンを見捨てた事を恨んでいた。
ジリアンもその息子のジミーも早くに子供を作っているから、世代交替が早い。
ジリアンもそれなりに悪事は働いては来たけれど、その原因はナッキーが作った。
若かった頃のナッキーは、出世の為に、まだ少女だったジリアンを
変態ロリコンジジイの提督に差し出した過去があった。
最後の最後でその落とし前をつけられる。
それである意味公平な締めくくりなのかな。
アメリカン・ドリームとは言うけれど、
貧しい少年が富を得るには、度胸と腕っ節を駆使して裏社会で生き残るしかない。
そういう時代。
身近な人相手であっても、何かにつけ札びらを切るナッキーだけど、
生活の厳しい時代だったから、それが一番大事。
でも、トミーだけはそれを拒否した。
求めていたのは人としての情だからか、
時代が変わりつつある兆しだとも言えるのか。
それにつけても、ギャング達のスーツの着こなしが粋で、立ち姿が美しい。
日本とはえらい違いだなぁ。
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