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マンガ家Mの日常
何故か続けてロバート・パティンソン主演映画。
録画してたのを順繰りに見てるだけで、
誰が出てるとか、どんな話だとか、よく分からずに見てるからね。

見ていて、文学的映画だなぁ、とは思ったのだけど、
文学にも満足な造詣が無く、
文豪モーパッサンの作品だと、後で知った。

19世紀末のフランス、元兵士ジョルジュは金も仕事も無く困っていた。
軍隊時代の上官と酒場で偶然出会い、新聞の執筆の仕事を世話してもらう。
野心はあれど知性に欠けるジョルジュは、貴族達に蔑まれながらも、
美貌で次々人妻をたらし込み、金と権力を手にして行く。

前半、あまり乗らなかったけど、
ジョルジュが策略的になってからグイグイ面白くなって来た。
さすがモーパッサン。
人妻に言いよる時の台詞がまた心憎い。
「期待も希望も持っていません、でも、貴方の元に...。」なんてね、
上手ぁ〜く下手から入る。
世の男性の皆さん、しっかり学んでね。

策略を駆使していたつもりが、利用されていただけだと分かった後は、
社長の娘をたらし込んで、結婚に持ち込んで、地位も財産も全て手に入れる。

愛人関係だった人妻のひとりに「愛は無いのか?」と詰め寄られるが、
貧乏のどん底で育ったジョルジュはそれどころじゃあない。

貴族って、愛情とかより家名や政略で結婚してるから、
夫婦共々、こんな風に簡単に愛人にのめり込んだりするのかなぁ。

ラスト、コイツはさすがに刺されるなぁ、と思ったんだけど、
結婚式で正式に娘を手に入れたところで終わり。
やったね、ジョルジュ!

ロバート・パティンソンは果たして美男子なのか?
ビミョーに疑問なんだけど、
特異な顔立ちが妖艶な表情を生み、画面を支配している。
役柄がはまれば最強。

美男子があの手この手で女性をたらし込み、
貴族社会では金と権力が蠢き、政治が操られている。
ちょっと昼メロ的だけど、こういうの少女マンガにしたら面白いんじゃないかなぁ。
恋愛シーンも良いし、政治的陰謀もしっかり形作られていて興味深い。
さすがモーパッサン。

ドロドロのドラマだって分かってれば、
早いうちに小説読んでたかもしれないのに、
何で誰も教えてくれなかったんだろう。

モーパッサンにマンガの原作頼めたら良かったのにな。



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