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マンガ家Mの日常
ウォルターの妻スカイラーの妹マリーと、その夫ハンクという設定。
スカイラーとマリーはどっちも神経症っぽくって、
あんまり仲が良い風にも見えないんだけど、
近所に住んでるからか、この2組の夫婦でつるんでる事が多い。

ハンクはベテラン麻薬取締官として使命感に燃えており、
一見ただのマッチョガイに見えるが、なかなか勘所が良い。
犬のように、物証を嗅ぎ分け、食らいついて離さない。
職務に忠実で、まっすぐな性格だっただけに、
ラストでギャングに殺されてしまったのは悲劇だった。

マリーは診療放射線技師として病院で働いている。
ドラマの中ではそこんところはあまり関わって来ない。
姉のスカイラーとキャンキャン言い合ってる面の方がクローズアップされている。
プレッシャーを感じると、ストレスで盗癖が現れてしまう。
ハンクはマリーの盗癖を知っていて、時々尻拭いで苦労させられる。
警察の人間の身内が万引きの常習犯ってのはかなり問題だと思うんだけど、
そこんところもドラマが進行するにつれて描かれなくなってしまう。
それどころじゃなくなったからかな。

小市民的で地味な夫婦のウォルターとスカイラーに対して、
ハンクとマリーはマッチョとセクシー系で、子供が無く、自由で、
かなりな豪邸に住んでいる。
麻薬取締官って、そんなにお給料良いのかな。

ややご都合主義的に関わるのは、
この夫婦は、ウォルターとスカイラーのドラマ進行の補助と、
比較対象としての役割が主だからだろう。
ただ、平凡な専業主婦だったスカイラーがどんどん変化して、
ヒステリックな面を見せる為、マリーとの対比が目立たなくなって、
むしろ似た者姉妹になってしまった。

トラブルメーカーかと思いきや、マリーは「つなぎ」のような役割だからか、
性格付けがややはっきりしていない面もあるように思える。
しっかりしている面と、神経症気味な面とが交錯している。

ラストで、ハンクがウォルターを逮捕したと知らせて来た為、
スカイラーに自首するよう促すが、
その瞬間にもハンクはギャングに殺されてしまっていた。
それを知らずに上から目線で滔々と諭す姿に、薄ら寒さを感じた。

ハンクの死を知らされた後、精神的に崩れて行くかと思ったら
特に変わりは無かった。
ドラマも佳境なんで、マリーにかまってられなかったんだろう。


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