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マンガ家Mの日常
ネタバレ注意。



こちらも北欧ViaplayからWOWOWで放送された
サスペンスドラマのミニシリーズ。


アスゲールが娘を連れてノルウェーの山奥の町警察署に赴任。
弁護士だった妻が捜査協力の中で殺害されたという過去を持つ。

町には小さなカルト集団が存在し、中東からの難民を攻撃していた。
捜査にあたったアスゲールは、ラグナという女性と出会うが、
ラグナは巨大なテロ計画を捜査しに来た潜入捜査官だった。

ラグナは自ら「フリア」というハンドルネームでナショナリストを装い、
ネットに過激な思想の記事を投稿。
記事を足がかりにテロ集団のリーダー「カトー」への接近を図った。
ラグナは妹をウトヤ島の事件で亡くした過去があった。
テロへの怒りから、潜入捜査に身を捧げる決意を強くしていた。

ラグナは捜査の過程で、グループの1人のオーレが首謀者で、
「カトー」はオーレが作り上げた架空のカリスマだと知らされる。
テログループはドイツに渡り、計画を実行に移す。
それは、イスラム民族主義者のふりをして学校を襲撃し、
ヘイトクライムを煽り、第2の「9.11」を巻き起こさせようというものだった。

ラグナの必死の奮闘で、テロは阻止される。


テロの全貌解明に至るまでの複雑な過程があって、
スパイものだから、そこを楽しむものなんだけど、
色々複雑過ぎたので、ここでは書ききれない。
(だいぶ忘れちゃってるし。)

冒頭、アスゲールが登場し、彼が主人公だと思って見始めたんだけど、
その後で存在感を示し始めたラグナが主人公だった。
おやおや。

テロ集団の中で常に命の危険と隣り合わせで、
ラグナ以前に潜入していた捜査官ヤンは正体がバレてしまう。
ヤンは拷問される前に殺すようラグナに頼む。
同じ使命に身を投じた仲間と言えるヤンを撃ち殺さなければならなかった苦悩。
ラグナ自身も最終局面で正体がバレてしまい、
激しい格闘で全身ズタボロになりながら、見事使命を果たす。

一方で、アスゲールも捜査に参加するんだけど、
あっさりとテロ集団に捕まってしまい、ラグナに助け出される。
おやおや。
アスゲール、訳あり風に颯爽と登場したのに、殆ど役立たず。


「フリア」でも「レッド・エレクション」でも、
女性を主人公に据えて、女性のドラマファンを惹きつける作戦なのかな。
カッコいいよね。

日本の少女マンガでも、もっとこういうのが描けたら良かったのに。

「スケバン刑事」とかあったけど、
あれは作者の和田慎二先生が男性だったから企画が通った面もあると思う。
女性作家は構成力がないとかって、真顔で言う、
偏見にまみれた男性編集者もいた。

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