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マンガ家Mの日常
同じく、アカデミー賞短編実写映画賞受賞作品から。

こちらはフランスの作品。
原題は「スリのモーツァルト」。

カンヌの街でショボい中年男ふたりが、アラブ系のスリ団の手伝いをして
小金を稼いで暮らしていた。
でも、スリ団が警察に捕まってしまい、自分達だけではどうにもならない。

ある日街中で5、6歳くらいのアラブ系の少年と出会う。
どうやら孤児で、耳が聞こえないらしい。
少年は何故か男達にくっついて来て、男達もその子を庇って、
住処の安ホテルに一緒に住まわせる事にする。

スリの仕事は全く上手くいかない。
息抜きに映画に行くと、少年は小さい身体を生かして椅子の下を這い回り、
客が床に置いているバッグから財布を盗み出して来る。

少年の才能に気付いた男達は力を合わせてスリの仕事で稼ぐ。

ところが、ボウリング場で遊んでいる時に些細な事でケンカになったグループが
実は警察の面々で、偽の身分証等が見つかって、捕まってしまう。
しかし、護送車の中で、またしても少年がスリの才能を発揮して、
警官のポケットから手錠の鍵をスリ取る。
めでたしめでたし。

まぁ、これでめでたしな訳も無いんだけど。
特に教訓めいた事も無く、フンワカした作品。

先の「ウエスト・バンク・ストーリー」でもそうだったんだけど、
本音を言えば、ちょっと物足りない。
ラストで何かひとひねりあると良かったんだけど。
そういう作品が求められてる訳では無いのかな。

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