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マンガ家Mの日常
前の映画が甘い系だったので、塩味のサスペンスを見てみる。

英国の堺雅人、ジェームズ・マカヴォイ主演。
甘い顔立ちの優男なんだけど、
今作では髭面でタフな刑事マックスを演出していた。

3年前、マックスはまだ駆け出しの頃、
取り逃がした大物犯罪者スターンウッドに膝を撃ち抜かれて、
以来、痛みと執念を抱えて生きている。
スターンウッドの息子が犯罪絡みで撃たれて、父親に電話した事から、
潜伏していたスターンウッドが再び動き出した。
スターンウッドを捉える絶好のチャンスが巡って来た。

ここから、事件は複雑な構造になってゆく。
息子を殺した犯人を追うスターンウッド、スターンウッドを追うマックス、
そして、マックスと相棒のサラが追っていた殺人犯ウォーンズが
スターンウッドの息子の事件と繋がっている。
裏では、政治家と警察が結託して、軍関係から武器の密売を行っていた。
一時期武器を街に流通させて銃犯罪を増やす事で、
取り締まり強化をアピール出来る、という逆説的発想。
元軍人のウォーンズはその政治家の指示で動いていたのだった。

敵対していたマックスとスターンウッドだったが、
共通の敵に対峙する為、手を組んで戦う。
ラストでは、一応事件の全体像がわかって、悪い奴らは始末されるんだけど、
マックスはサラの殺害容疑まで掛けられていて、
この状況でどう釈明するんだか、見えないまま終わっちゃう。
まぁ、それは映画的にはどうでも良いんだろうけどね。

ロンドンが舞台の筈なんだけど、それらしいところは映らなくて、
映像を青っぽく処理していて、近代的にクールに見せている。
オープニングのガラス張りのビルの屋内や、空撮の夜景は
近未来的空間を思わせる。

ストーリー展開の方は、ひたすらアクション中心なんで、
そーいう映画だとして見るしかない。
一応、マックスとサラの過去の恋愛関係を匂わせたり、
マックスとスターンウッドの微妙な友情のような感情とかあったりするんだけど、
ドラマ的な要素はやや物足りないかな。


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