アメリカを不況の影が未だに支配する1930年代、
俳優を夢見る高校生リチャードは、ふとした偶然から
奇才オーソン・ウェルズが主催する演劇の舞台に参加する事となった。
しかしそこは、オーソン・ウェルズが独裁者のように振る舞う世界だった。
リチャードは年上の女性に恋をするが、
劇団の女性は誰もが、オーソン・ウェルズが気ままにお手つきする相手だった。
リチャードはオーソン・ウェルズに逆らい、恋に破れ、劇団をクビになる。
大人の演劇の世界を垣間見た、わずか1週間の出来事。
オーソン・ウェルズが題材なので、
正直言えば、もうちょっと期待して見たんだけど、
全般、派手な展開や大きな波乱も無く、やや大人しい出来だった。
ほのぼのとした古き良き時代。
英国のインディペンデント映画だそうで、
オーソン・ウェルズを演じたクリスチャン・マッケイという俳優については
何も知らなかった。舞台の人なのかな。
でも、確かに映画などで見るオーソン・ウェルズと顔立ちや話し方がよく似ていた。
オーソン・ウェルズの人となりってさすがに知らなかったけど、
自信家で傲慢なのはともかく、こんなに女好きだったなんてね。
当時の芸能界ってこんな風だったのかな。
権力者に誘われると、女性は断れない。
女性の方も、男女関係を利用してのし上がる。
今も?
高校生リチャード役がザック・エフロン、
リチャードが憧れる年上の女性役がクレア・デインズ。
クレア・デインズは老けて見えてしまった。
世代の移り変わりを感じてしまった。でも、それくらいの年齢になるか。
映画の後味は良いけど、せめてもう一味スパイスが欲しかった。
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