「ブリキの太鼓」の名匠フォルカー・シュレンドルフ監督作品。
第二次世界大戦末期、
パリを占領しているドイツ軍は、ヒトラーの命令でパリ一斉爆破を計画していた。
その直前、高級ホテルの一室を作戦本部とするコルティッツ将軍の元に、
スウェーデン総領事ノルドリンクが、隠し階段を通って現れた。
かつてナポレオンが作らせたもので、ドイツ軍は知らなかった。
ノルドリンクは、パリの破壊を思いとどまるようコルティッツに進言する。
ドイツはマンハイム、ハンブルグ、ベルリン等の街を連合軍に破壊され、
連合軍はハンブルグ市民に対して、
マスタードガス等、非人道的兵器も使用した例があったので、
コルティッツは、パリ市民に対しても情けをかけようとはしない。
ノルドリンクの説得が続く中、コルティッツは、
着任直前に作られた法律で、家族が人質状態にあり、
命令を完遂出来なければ家族が殺される為、
否が応でもパリの破壊を決行しなければならないのだという胸の内を明かす。
ノルドリンクは、コルティッツの家族の逃亡の手助けを約束する。
ノルドリンクやレジスタンスは、やろうと思えば、隠し階段から侵入して
コルティッツ暗殺も可能だったが、やらなかった事から、
コルティッツはノルドリンクを信用し、パリの破壊を踏みとどまる。
その後、ノルドリンクはレジスタンスと共謀しているとわかり、
苦い思いにかられるが、
コルティッツとその家族は無事生き延び、後年ノルドリンクと再会を果たす。
とにかく、おジイふたりが延々と話している。
戯曲の映画化だな、と思ったら、案の定そうだった。
コルティッツ将軍役のニエル・アレストリュプは表情が深い。
おジイふたりの演技は素晴らしいなぁと思うのだけど、映画としてはやっぱり退屈。
実話に基づいた作品なので、そうも言ってはいられないのだろうけど。
パリが破壊されていたら、その後の国際関係はどうなっていたんだろう。
ドイツ全土に対して、連合軍がさらなる大量破壊、虐殺を繰り広げたことだろう。
そう考えると空恐ろしくなる。
ハンブルグとベルリンはずっと前に旅行した事があって、
戦時中に爆破されたままの建物も一部残してあった。
崩壊した街の様子を記した写真等も沢山残っている。
そういう写真を見ると、連合軍の非情な徹底ぶりも見えて、何とも言い難い。
連合軍のベルリン爆撃によって、焼失したカラヴァッジョの名作や、
破壊されたペルガモン神殿は、もう元に戻る事は無い。
今作を、外交交渉の映画と見る向きもあるようだけど、
コルティッツが一番気にかけていたのは自分の家族だったのだから、
それが切り札とされての交渉だとしたら、外交とは言えないような。
第二次世界大戦末期、
パリを占領しているドイツ軍は、ヒトラーの命令でパリ一斉爆破を計画していた。
その直前、高級ホテルの一室を作戦本部とするコルティッツ将軍の元に、
スウェーデン総領事ノルドリンクが、隠し階段を通って現れた。
かつてナポレオンが作らせたもので、ドイツ軍は知らなかった。
ノルドリンクは、パリの破壊を思いとどまるようコルティッツに進言する。
ドイツはマンハイム、ハンブルグ、ベルリン等の街を連合軍に破壊され、
連合軍はハンブルグ市民に対して、
マスタードガス等、非人道的兵器も使用した例があったので、
コルティッツは、パリ市民に対しても情けをかけようとはしない。
ノルドリンクの説得が続く中、コルティッツは、
着任直前に作られた法律で、家族が人質状態にあり、
命令を完遂出来なければ家族が殺される為、
否が応でもパリの破壊を決行しなければならないのだという胸の内を明かす。
ノルドリンクは、コルティッツの家族の逃亡の手助けを約束する。
ノルドリンクやレジスタンスは、やろうと思えば、隠し階段から侵入して
コルティッツ暗殺も可能だったが、やらなかった事から、
コルティッツはノルドリンクを信用し、パリの破壊を踏みとどまる。
その後、ノルドリンクはレジスタンスと共謀しているとわかり、
苦い思いにかられるが、
コルティッツとその家族は無事生き延び、後年ノルドリンクと再会を果たす。
とにかく、おジイふたりが延々と話している。
戯曲の映画化だな、と思ったら、案の定そうだった。
コルティッツ将軍役のニエル・アレストリュプは表情が深い。
おジイふたりの演技は素晴らしいなぁと思うのだけど、映画としてはやっぱり退屈。
実話に基づいた作品なので、そうも言ってはいられないのだろうけど。
パリが破壊されていたら、その後の国際関係はどうなっていたんだろう。
ドイツ全土に対して、連合軍がさらなる大量破壊、虐殺を繰り広げたことだろう。
そう考えると空恐ろしくなる。
ハンブルグとベルリンはずっと前に旅行した事があって、
戦時中に爆破されたままの建物も一部残してあった。
崩壊した街の様子を記した写真等も沢山残っている。
そういう写真を見ると、連合軍の非情な徹底ぶりも見えて、何とも言い難い。
連合軍のベルリン爆撃によって、焼失したカラヴァッジョの名作や、
破壊されたペルガモン神殿は、もう元に戻る事は無い。
今作を、外交交渉の映画と見る向きもあるようだけど、
コルティッツが一番気にかけていたのは自分の家族だったのだから、
それが切り札とされての交渉だとしたら、外交とは言えないような。
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