忍者ブログ
マンガ家Mの日常
ラップスターを目指す女の子の青春映画。
若手の登竜門、サンダンス映画祭で注目された。


ニュージャージーのプアホワイト家庭で育ったパティは、
おデブで容姿にコンプレックスがあり、時折引っ込み思案な面が出てしまうが、
バーテンダーとして働きながら、
友人ジェリと組んで、ラップミュージシャンとして活動し、成功を夢見ている。

パティの母親バーブはシングルマザーで、ヘアサロンで働いている。
身体の不自由な祖母をパティと2人で介護しながら生活している。
バーブは若い頃は美人で、ロック歌手を目指していたが、
デビュー寸前に妊娠してしまい、キャリアが断たれて挫折。
自堕落な生活に陥り、太ってしまった。
パティにも時々辛く当たってしまう。

パティは出張バーテンダーの仕事先で、憧れのラップスターO-Zに会い、
ラップを口ずさむが、偽物呼ばわりされて落ち込む。

ラジオのDJをやっている女性が、パティのステージを見て、
オーディションのエントリーをしてくれた。
会場にはO-Zの姿もあり、緊張するが、
バーブの代表曲をフィーチャーした曲で、堂々とパフォーマンスする。

優勝には届かなかったが、手応えを掴んだ。


ストレートな青春ストーリーが心地良い。
素直な気持ちでパティを応援したくなる。
17歳くらいでこの映画を見たら、どんな気持ちになっただろうかと考えた。
甘くない現実と、夢を追うひたむきさが報われる瞬間。

パティ役のダニエル・マクドナルドは、確かにおデブだけど、結構可愛い。
映画の中ではバカにされたりしてるけど、
実際はもっとモテると思うんだけどなぁ。

母親のバーブはいかにもなだらしない中年女だけど、
祖母の介護の為に、母娘で治療費を捻出しようとする様子に、
愛情深さを感じる。
パティが、仕事のシフトを増やして、寝不足になりながらも働いている姿にも、
気持ちを惹かれる。

アメリカ中に、才能のあるミュージシャンが大勢いて、
チャンスを狙って日々努力している。
パティが成功出来るかどうかは全く見えないけど、
仕事、家族、友人と真剣に向き合い、
1段1段、階段を上っていく逞しさが養われていくのが嬉しい。

頑張る姿って、無様で、尊い。



PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック