ブッシュ(息子)大統領の政権下で副大統領を務めたディック・チェイニーの
半生を描いた政治映画。
ワイオミングの田舎育ちのディックは、平凡な酒飲みのグータラ青年。
超優秀なGFリンの助けを得てイェール大学に入学するも、素行不良で中退。
飲酒運転で逮捕されるが、リンにメチャ怒られて、ハッパをかけられ、一念発起。
政治家のインターンを目指す。
演説を聞いて、ウマが合ったラムズフェルドの下で働き、政治のノウハウを知る。
(実際は、ノールス州知事の下で働いてるけど、
スムーズに話が繋がるよう、色々映画的に作ったのかな。)
メキメキと頭角を表し、要職を歴任。
持病の心臓病を抱え、演説が上手くない事もあって、下院選では苦戦するが、
妻リンの見事なフォローで当選。
その後、石油関連事業のハリバートン社のCEOを勤める等して富を蓄え、
地元で悠々自適の生活を送る。
大統領選に打って出たブッシュ(息子)の要請で、副大統領候補となる。
次女メアリーが同性愛者である事は、共和党の思想と相入れないが、スルーさせる。
ちょっとおバカな大統領ブッシュ(息子)を補佐し、操り、
影の大統領として絶大な権限を行使して、9.11以降のイラク戦争を指揮する。
なかなかの見応え。
主演のクリスチャン・ベールが、役作りの為に体重を増やし、
その美貌を特殊メイクで隠しているのは勿体無いけど。
しかし、この特殊メイクが良く出来ている。
映画の画面で見る限りは、全く違和感が無い。
記憶に新しいイラク戦争の舞台裏を描いており、
登場人物は、当然、実在の大物政治家ばかり。
いつもながら、アメリカはよくこの手の映画をきっちり製作出来るものだなぁ。
頭が下がる。
クリスチャン・ベールの老け演技も良かったけど、
ラムズフェルド役のスティーブ・カレル他、曲者俳優が揃って、名演技を繰り広げた。
ブッシュ(息子)役のサム・ロックウェルの巧さには、笑いがこみ上げてくる。
お茶目でだらしなくて、挙動不審。
アメリカの大統領って、凄い。
副大統領は所詮お飾りとされていて、チェイニーは最初気乗りしなかった。
でも、憲法の拡大解釈で、大統領が仕事を振り分けさえすれば、
副大統領も大統領に等しい権限を握れると踏んで、候補指名を受ける。
その後のシーンが超笑える。
チェイニーは、ブッシュ(息子)に、
「あなたは直感的な政治家だ。
平凡な仕事は私が受け持つ。
議員の管理とか、軍事の監督とか、
エネルギー政策とか、外交政策とか。」
って。
そりゃ、政治の重要な部分全てじゃん、って、観てるこっちは思うわけだけど、
何も気付かず、チキンウィングを頬張り、指を舐めるブッシュ(息子)は大喜び。
楽しいね。
チェイニーの妻リンは、超優秀な学生だったが、
その時代の女性の身では仕事で出世する可能性が無い事から、
夫ディック・チェイニーに望みを託す。
チェイニーが影の大統領なら、
リンもまた、チェイニーの影の大統領。
エイミー・アダムズが好演。
イラク戦争の背景に怒りを感じつつ、
現代アメリカの政治にどっぷりハマって、興味深く、
エンターテイメントとしても楽しめる。
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半生を描いた政治映画。
ワイオミングの田舎育ちのディックは、平凡な酒飲みのグータラ青年。
超優秀なGFリンの助けを得てイェール大学に入学するも、素行不良で中退。
飲酒運転で逮捕されるが、リンにメチャ怒られて、ハッパをかけられ、一念発起。
政治家のインターンを目指す。
演説を聞いて、ウマが合ったラムズフェルドの下で働き、政治のノウハウを知る。
(実際は、ノールス州知事の下で働いてるけど、
スムーズに話が繋がるよう、色々映画的に作ったのかな。)
メキメキと頭角を表し、要職を歴任。
持病の心臓病を抱え、演説が上手くない事もあって、下院選では苦戦するが、
妻リンの見事なフォローで当選。
その後、石油関連事業のハリバートン社のCEOを勤める等して富を蓄え、
地元で悠々自適の生活を送る。
大統領選に打って出たブッシュ(息子)の要請で、副大統領候補となる。
次女メアリーが同性愛者である事は、共和党の思想と相入れないが、スルーさせる。
ちょっとおバカな大統領ブッシュ(息子)を補佐し、操り、
影の大統領として絶大な権限を行使して、9.11以降のイラク戦争を指揮する。
なかなかの見応え。
主演のクリスチャン・ベールが、役作りの為に体重を増やし、
その美貌を特殊メイクで隠しているのは勿体無いけど。
しかし、この特殊メイクが良く出来ている。
映画の画面で見る限りは、全く違和感が無い。
記憶に新しいイラク戦争の舞台裏を描いており、
登場人物は、当然、実在の大物政治家ばかり。
いつもながら、アメリカはよくこの手の映画をきっちり製作出来るものだなぁ。
頭が下がる。
クリスチャン・ベールの老け演技も良かったけど、
ラムズフェルド役のスティーブ・カレル他、曲者俳優が揃って、名演技を繰り広げた。
ブッシュ(息子)役のサム・ロックウェルの巧さには、笑いがこみ上げてくる。
お茶目でだらしなくて、挙動不審。
アメリカの大統領って、凄い。
副大統領は所詮お飾りとされていて、チェイニーは最初気乗りしなかった。
でも、憲法の拡大解釈で、大統領が仕事を振り分けさえすれば、
副大統領も大統領に等しい権限を握れると踏んで、候補指名を受ける。
その後のシーンが超笑える。
チェイニーは、ブッシュ(息子)に、
「あなたは直感的な政治家だ。
平凡な仕事は私が受け持つ。
議員の管理とか、軍事の監督とか、
エネルギー政策とか、外交政策とか。」
って。
そりゃ、政治の重要な部分全てじゃん、って、観てるこっちは思うわけだけど、
何も気付かず、チキンウィングを頬張り、指を舐めるブッシュ(息子)は大喜び。
楽しいね。
チェイニーの妻リンは、超優秀な学生だったが、
その時代の女性の身では仕事で出世する可能性が無い事から、
夫ディック・チェイニーに望みを託す。
チェイニーが影の大統領なら、
リンもまた、チェイニーの影の大統領。
エイミー・アダムズが好演。
イラク戦争の背景に怒りを感じつつ、
現代アメリカの政治にどっぷりハマって、興味深く、
エンターテイメントとしても楽しめる。
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