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マンガ家Mの日常
映画「キング・オブ・シーヴズ」と同じ、
2015年の実際の宝飾店強盗事件に基づいたドラマのミニシリーズ。
基本的なストーリー展開はほぼ同じ。
映画版では強盗団リーダーのブライアンを
名優マイケル・ケインが演じている事から、ブライアン目線が主体的だけど、
ドラマ版では2番手テリーを、
怪優ティモシー・スポールが演じていて、テリー目線の作りとなっている。
顔のインパクトが強烈。

途中で逃げ出しておきながら、分け前に執着するブライアンが怖い。
分け前の分配の仕方とか、めっちゃザル。
良さそうなのを順番に取ってくだけで、札束の勘定すらしない。
ドラマ版の方が、時間がある分、事実により近いのかな。

強盗団の強欲さが描かれる一方で、
貸金庫に預けていた全財産に相当する宝飾品を盗まれて、落胆しながらも、
事件解決後に返却された宝飾品をしっかり見て、
自分の物ではないとして受け取らない、正直者もいた。
悲しい。
「オーシャンズ11」みたいに、強盗団を英雄視してはいけない。

警察の捜査は、とにかく、目星をつけた容疑者がボロを出すまで、
粘り強く、ひたすら監視。
成る程なぁと感じ入る。

IT担当のバジルは、映画版では逃げ果せた事になっているけど、
映画公開の後、やっぱり逮捕されちゃった。
2番手テリーは、持病の糖尿病が悪化して、獄中死。
元から具合が悪い事は分かっていて、
迷惑かけた(前の強盗で22年服役)子供達に
お金を残してやりたい気持ちもあったのだろうけど、
娘はそんな事は望んでいなかった。
金欠ながらも平穏無事に余生を過ごせば良かったものを。
おそらくは、やりたくて仕方なかった、根っからの強盗のサガなんだろうな。
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