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マンガ家Mの日常
「ホワイトハウス」を製作したアーロン・ソーキンの新番組。
全米ネットワークのケーブルTVの報道局が舞台。
報道のあり方を考える、硬派なドラマ。

「ホワイトハウス」の時、政治の込み入った話を早口でやられると
理解が追いつかなくて、巻き戻して聞き直したりしてた。
今作もちょっとそう言う場面はあるかな。まぁそういう内容だから仕方無い。
早口のドラマが増えた。

スタークラスのアンカーが暴走しちゃって、干されかける。
で、新しいチームとともに番組を立て直す。

真面目な意図で製作されているドラマなんで、それは良いんだけど、
若干、イイ子ぶりっこかも?
他の局のニュース番組がマズイ方向に走ったとしても、
この局だけは誠実に使命を全うする。
そこが、ドラマ慣れしたこっちには、やや物足りなく感じられる。

局のスタッフ同士の恋愛模様も描かれている。
それはどんなドラマでも必須要件なんだけど、描かれ方がやや幼い感じ。
アンカーと新プロデューサーがかつて婚約者同士だった。
トラブルがあって破局して、偶然この仕事で再会。
ゴタゴタと言い争いになる場面で、ふたりが感情をあらわにし過ぎる。

スタッフ間の三角関係もあって、そっちは年代が若いからそんなもんだろうけど、
新しいチームを立ち上げたという背景の為か、顔ぶれが全体的に若い。
若過ぎて、大学のゼミみたい。

おそらくは、ドラマ自体が
10〜20代の若い年齢層に向けて作られているんだろう。
ジャーナリズムについての啓蒙が主眼としてあるのかもしれない。
試みとしては良い事である。

ただ、仕事の現場が大学のゼミのようなのはやっぱりいただけない。
何故だろう、大人社会が舞台なのに、
浮かれた学生のドラマ「ゴシップ・ガール」なんかよりも幼く感じられる。
真面目に考えるあまり「清濁」の「濁」を抜き過ぎちゃったんだろうか。
それではドラマとして、と言うか、人としての葛藤が薄まる。

報道についての考察も大事だけど、
ドラマとしての見せ方も、もうちょっと考えて欲しい。

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