録画して溜まっている映画がいっぱいあるのだけど、
マシュー・マコノヒーが気になってこちらから先に見る。
役の為に激痩せというのでは「マシニスト」のクリスチャン・ベイルがいる。
「マシニスト」では普通サイズのシーンもあるので、
主人公がいかに異常な痩せ方をしてるかが鮮明に見られるのだけど、
今作では冒頭から既に激痩せしているので、
普段のマシュー・マコノヒー、或いはちょいムチになっちゃった時を知らないと、
こういう容姿の人なんだと思ってしまうかも。
激痩せした姿が実在の人物に似ていたのかな。
80年代後半、アメリカでAIDS蔓延の恐怖が報じられていた頃、
テキサス州ダラスの電気技師のロンは倒れて、意識を取り戻した病院で医師から
AIDS発症、余命30日と告げられる。
AIDSの正確な知識が普及する前の事で、多くの人達はゲイ特有の病気と思い、
差別的な見方がまかり通っていた。
ロンの唯一の趣味は賭けロデオで、マッチョなカウボーイを気取って
多くの女性と奔放なセックスライフを楽しんでいた。
その中にいた麻薬中毒患者の女性から感染したらしい。
ロンは焦って、図書館のPCで思いつく限り調べあげる。
最新の治療薬AZTを手に入れようと病院に行くが、治験段階で処方してもらえない。
看護師を買収してAZTを手に入れ、暫く持ちこたえるが、
薬の管理が厳しくなって、看護師にも手配を断られる。
メキシコの闇医者を紹介され、越境して行くと、
闇医者からAZTの副作用の毒性や、他の有効な治療薬を教えられ、大量に購入する。
それらの薬はアメリカで未承認なので、本来は持ち込めない。
ロンは様々な作戦を駆使して薬を入手し、
生計を維持する為にも、ゲイのAIDS患者相手に薬の闇販売を始める。
また、個人での薬の販売は違法なので、マイアミの例を見習って
会員制クラブを作って、会費だけ支払わせて薬代は只という方法を取る。
上手く行くかに見えたが、その都度FDA(食品医薬品安全局)の手入れが入り、
薬を押収されてしまう。
それでもロンは生き続ける為に戦いを続ける。
マッチョなロンは元はゲイ嫌いだったが、AIDS治療薬の闇販売の為に
女装ゲイのレイヨンと手を組み、他のゲイカップル達とも知り合い、
助け合うようになるうちに、ゲイの人達と心を通わせ合うようになる。
また、以前は呑んだくれて賭けロデオとセックスに耽るだけの日々だったが、
余命宣告を突きつけられてから、社会の様々な仕組みを学習するようになる。
アメリカではゲイ差別は根深いものがあるようだけど、
AIDSに関しては知識も広まり、有効な治療薬も色々開発されたので、
今作のテーマはゲイやAIDSの問題よりも、
人は自らの死をどう受け止めるか、どう生きるべきかに焦点が絞られている。
彼らはAIDSによって短い余命を突きつけられたが、人は誰でもいつかは死ぬ。
誰にでも共通するテーマなのだと言える。
そして、生きる為にどう戦うか。
製薬会社は当然のごとく政治家や医師と結託している。
彼らの儲け主義の為に、本来有効な筈の薬が患者に届かない。
この残酷さ。
ラストでは薬の使用を求めてFDAを相手に回して裁判を起こすが、敗訴してしまう。
今作ではそうした社会正義やゲイへの偏見等について声高に主張するよりも、
ロンという市井の人物が自分を生かしていく中での関わりとして描かれている。
大きな話題になったのはマシュー・マコノヒーとジャレッド・レトの激痩せ。
美貌の二人を何もこんな姿にさせなくてもと、ちょっと思ってしまうよ。
頭蓋骨が浮き出てるし、大腿部は筋肉が落ちて老人のようになっている。
元からもっと痩せてる俳優を使えば、
こんなに無理な減量をしなくても良かったんじゃないかなと思うのだけど、
そこを頑張るのが粋なのかもね。
二人はこの年の主演、助演男優賞を総なめにした。
ロンは30日の余命宣告を跳ね返し、7年間生きた。
それでも短過ぎる人生だし、治療薬が間に合わず多くの患者が命を落とした。
悲劇には違い無いのだけど、映画は潔く飄々と描かれていて、
迂闊な同情をさらりとかわしている。
マシュー・マコノヒーが気になってこちらから先に見る。
役の為に激痩せというのでは「マシニスト」のクリスチャン・ベイルがいる。
「マシニスト」では普通サイズのシーンもあるので、
主人公がいかに異常な痩せ方をしてるかが鮮明に見られるのだけど、
今作では冒頭から既に激痩せしているので、
普段のマシュー・マコノヒー、或いはちょいムチになっちゃった時を知らないと、
こういう容姿の人なんだと思ってしまうかも。
激痩せした姿が実在の人物に似ていたのかな。
80年代後半、アメリカでAIDS蔓延の恐怖が報じられていた頃、
テキサス州ダラスの電気技師のロンは倒れて、意識を取り戻した病院で医師から
AIDS発症、余命30日と告げられる。
AIDSの正確な知識が普及する前の事で、多くの人達はゲイ特有の病気と思い、
差別的な見方がまかり通っていた。
ロンの唯一の趣味は賭けロデオで、マッチョなカウボーイを気取って
多くの女性と奔放なセックスライフを楽しんでいた。
その中にいた麻薬中毒患者の女性から感染したらしい。
ロンは焦って、図書館のPCで思いつく限り調べあげる。
最新の治療薬AZTを手に入れようと病院に行くが、治験段階で処方してもらえない。
看護師を買収してAZTを手に入れ、暫く持ちこたえるが、
薬の管理が厳しくなって、看護師にも手配を断られる。
メキシコの闇医者を紹介され、越境して行くと、
闇医者からAZTの副作用の毒性や、他の有効な治療薬を教えられ、大量に購入する。
それらの薬はアメリカで未承認なので、本来は持ち込めない。
ロンは様々な作戦を駆使して薬を入手し、
生計を維持する為にも、ゲイのAIDS患者相手に薬の闇販売を始める。
また、個人での薬の販売は違法なので、マイアミの例を見習って
会員制クラブを作って、会費だけ支払わせて薬代は只という方法を取る。
上手く行くかに見えたが、その都度FDA(食品医薬品安全局)の手入れが入り、
薬を押収されてしまう。
それでもロンは生き続ける為に戦いを続ける。
マッチョなロンは元はゲイ嫌いだったが、AIDS治療薬の闇販売の為に
女装ゲイのレイヨンと手を組み、他のゲイカップル達とも知り合い、
助け合うようになるうちに、ゲイの人達と心を通わせ合うようになる。
また、以前は呑んだくれて賭けロデオとセックスに耽るだけの日々だったが、
余命宣告を突きつけられてから、社会の様々な仕組みを学習するようになる。
アメリカではゲイ差別は根深いものがあるようだけど、
AIDSに関しては知識も広まり、有効な治療薬も色々開発されたので、
今作のテーマはゲイやAIDSの問題よりも、
人は自らの死をどう受け止めるか、どう生きるべきかに焦点が絞られている。
彼らはAIDSによって短い余命を突きつけられたが、人は誰でもいつかは死ぬ。
誰にでも共通するテーマなのだと言える。
そして、生きる為にどう戦うか。
製薬会社は当然のごとく政治家や医師と結託している。
彼らの儲け主義の為に、本来有効な筈の薬が患者に届かない。
この残酷さ。
ラストでは薬の使用を求めてFDAを相手に回して裁判を起こすが、敗訴してしまう。
今作ではそうした社会正義やゲイへの偏見等について声高に主張するよりも、
ロンという市井の人物が自分を生かしていく中での関わりとして描かれている。
大きな話題になったのはマシュー・マコノヒーとジャレッド・レトの激痩せ。
美貌の二人を何もこんな姿にさせなくてもと、ちょっと思ってしまうよ。
頭蓋骨が浮き出てるし、大腿部は筋肉が落ちて老人のようになっている。
元からもっと痩せてる俳優を使えば、
こんなに無理な減量をしなくても良かったんじゃないかなと思うのだけど、
そこを頑張るのが粋なのかもね。
二人はこの年の主演、助演男優賞を総なめにした。
ロンは30日の余命宣告を跳ね返し、7年間生きた。
それでも短過ぎる人生だし、治療薬が間に合わず多くの患者が命を落とした。
悲劇には違い無いのだけど、映画は潔く飄々と描かれていて、
迂闊な同情をさらりとかわしている。
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