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マンガ家Mの日常
実在のフィクサー、ジュディ・スミスをモデルにした
ポリティカルドラマ。

元大統領広報官オリヴィアは、数名のスタッフとともに
ワシントンの政治家やセレブ達のスキャンダルのもみ消し工作をする。

設定そのものはスゴく興味をそそられるんだけど...、
ドラマとしては詰めの甘さが目につく。

オリヴィアは依頼を受ける時に、スタッフにも
「私の直感を信じて。」と言うのだけど、これが毎回間違ってる。
仕事の進行過程で新たな真実が見つかり、全く別方向へ事を動かしてしまう。
「新たな真実」が見つかって大慌て、なんていうのは
弁護士のドラマでもよくある展開だから、それは良いとしても、
動く前にちょっとは調べろよ、って思ってしまう。

100歩譲って、そこまでは仕方無いにしても、
オリヴィアは凄腕のフィクサーとして最初のうちはクールに振る舞うのだけど、
思惑が外れるや否や、動揺して感情に流されて、
依頼人の要請を自分の思った方向に押し曲げてしまう。
ピカレスクロマンのヒロインぶっていながら、同時にイイ子ちゃんぶりたい、
そこが見ていて不愉快だし、カッコ悪い。
冷酷非情な仕事人に徹するか、ワシントン浄化の立場か、
もっとはっきり主義を定めてくれないと、この人ブレブレで信用出来ない。

大統領広報官時代、大統領と不倫関係にあって、
その苦しさから逃れる為に辞職して、今の仕事に就いた。
ところがお互い今も感情を引きずっていて、
二人のシーンになると、いきなり昼メロテイストになってしまう。
うひゃっ。

製作が「グレイズ・アナトミー」といったベタベタの恋愛ドラマをヒットさせた
ションダ・ライムズだから、視聴者サービスなんだろう。
でも、今回はキャラクターがブレてしまってる。
女性を主人公にした、女性視聴者向けのドラマだから
やたらと恋愛を絡めるってのは、女性をバカにしてないか?
恋愛って、女性だけのアイテムじゃない筈だし、
女性だから恋愛と仕事をゴチャ混ぜにする、なんて限らない。

その辺がアメリカのドラマの限界だろうか。
「キリング」のサラ・ルンドは本気でクールでカッコ良かったのにね。
...アメリカ版はどうなったか心配?



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