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マンガ家Mの日常
実話を基にしたフランスのコメディ映画。


フランス郊外の農場地帯では、不況で潰れる農家が増えていた。
ダヴィッドの農場も既に差し押さえの危機にあり、
裁判所に頼み込んで、ようやく2ヶ月の猶予を取り付けたが、
僅か2ヶ月での経営再建は絶望的。
帰路、繁華街で目についたキャバレーに入り、ストリップショーに魅了される。
ダヴィッドは大きな納屋を改装してストリップショー劇場にする企画を立案。

ショーの花形ダンサーのボニーがキャバレーの支配人とのいざこざで退職。
ダヴィッドはボニーをパートナーにしてショーの企画を進める。
性格がキツいボニーは周辺の人達と対立する場面もあるが、
次第にプロデュース能力を発揮する。
ダヴィッドはボニーに心惹かれる時もあったが、きっちり断られる。
優柔不断なダヴィッドに愛想をつかして離婚していた元妻は、
ヘアスタイリストとして参加し、懸命に頑張るダヴィッドに惚れ直し、
2人はめでたく元サヤ。

ダヴィッドの父親は昔気質で、ストリップショーに反対し、
開催を間近に控えた納屋に火をつけて阻止しようとする。
ボニーはダンサー仲間からラスベガスの仕事に誘われ、思い悩むが、
ショーの開催までは残る決意をする。

出演者やスタッフ達で力を合わせ、農場に仮設舞台を設置し、
見事開催に漕ぎ着けると、周辺から大勢の客が集まり、ショーと飲食を楽しむ。
その後もショーは継続され、農場は無事に持ち直す。


農業大国のフランスで、地方の農場が次々潰れているという現実。
何が問題だったんだろう。
昔気質の父親との対立の構図を見ると、経営も世代交代が重要だという事かな。
出演者達もそれぞれ変革を求められ、苦悩している。
芸が時代遅れだったり、怪我や高齢化でパフォーマンスの質が低下していたり。

それでも前向きに生きようとする、フランスらしいヒューマンコメディ。

エンドロールで、実際の農場主家族が登場する。
地方創生としても、思い切ったなぁ。
人真似ではなく、独自のアイデアだからこその成功かな。
この先もずっとショーが続けられるのかはわからないけれど、
農場の人達も身近に娯楽が必要。
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