忍者ブログ
マンガ家Mの日常
映画「オーロラの彼方へ」をTV版ミニシリーズとしてリメイクした作品。

本家の映画の設定を知っていれば、
改めてストーリー展開に驚くという事も無いのだけど、
タイムパラドックス、バタフライ・エフェクトといった要素を駆使した展開は
興味深く楽しめる。

映画では男性だった主人公が、ドラマ版では女性になっていて、
主人公レイミーを演じたペイトン・リストがクールでカッコイイ。

物語の主軸は、映画でもドラマでも、
現在の情報を用いて過去を変えて、自分の家族を助ける事にあるので、
ちょっと独りよがりに思えなくもない面が無きにしも非ず?
犯罪の捜査の過程で、過去に犠牲となっていた人達も救えたから良いのか。

過去が変わった瞬間、現在が変化している。
その状況の変化にレイミーが戸惑いながらも対処していく姿が良い。

事件の捜査と、次々変わる現在の状況が目まぐるしく交錯する。
ドラマ版ではならではの、よく練られた脚本だと思えた。

終盤、ややバタバタと話が収束した感があった。
残念ながら、1シーズンのみで打ち切りが決定した為の措置なのだろう。
勿体無いなぁ。
ややダークな雰囲気で、恋愛ドラマ的なサービスシーンが少なかったりした事が
視聴率に響いたんだろうか。
「サード・ウオッチ」のアンソニー・ルヴィヴァー演じる同僚刑事の陰謀が、
父親の死の原因だったのだけど、やや小物感があってちょっと物足りなく、
打ち切りの影響もあって、何だかあっさり締めくくられちゃったような。

それでも、全体としては良く出来たドラマだったので、
このレベルの秀作が打ち切られてしまうのは本当に残念。

過去を書き換えて、現在がどんどん変化していく、
こうした設定でどれくらいの期間ドラマを引っ張れたんだろう。



PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック