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マンガ家Mの日常
手頃な映画を見る。

N.Y.で作家を目指すローリーは、才能はあるが、後一歩出版にこぎ着けられず
焦っていた。
新婚旅行で訪れたパリの古道具屋で年代物の革製鞄を購入。
帰国後鞄を開けてみると、中にタイプされた古い小説の原稿が入っていた。
思わずそれをコピーしてしまうと、コピーとは知らない妻が読んで感動し、
出版社に持って行くよう勧める。
その小説が大当たりして、ローリーは一躍人気作家となる。
ところがそこへ、その小説の作者だと名乗る老人が現れる。

盗作で世に売り出しちゃうなんて、どっかの作曲家みたい?

盗作がバレそうになって、そこから話が動くのがフツーなんだけど、
特に大きな展開は無く、老人は自分の選んだ運命を受け入れてる。
それが教訓と言えば言えるのかな。
「自分の人生を描いた小説を盗んだのなら、人生の苦悩も背負え。」
と老人はローリーに詰め寄る。
ローリーは悩んで、一番の解決策は真実を明かす事だと決意するが、
周囲がそうはさせてくれない。
老人もそのままにしておくようローリーに促す。

構成が3重構造になっていて、
ベテラン小説家がローリーの盗作の顛末を小説として語り、
その中で老人が小説を書いた当時の事を語っている。
ちょっと面倒臭いし、語りが続くのがちょっと退屈。
このベテラン小説家自身がローリーのモデルなのか?
そこは曖昧にされている。

ベテラン小説家、ローリー、老人、
3人は「文章」に取り憑かれて妻との生活をおざなりにしてしまった。
そこが反省点?
まぁね、芸術家ならそうなっても仕方無いかな。

老人役のジェレミー・アイアンズとの対比、
過去の出演映画の印象もあるのだろうけど、
ブラッドリー・クーパーやデニス・クエイドは悩める小説家には見えない。
配役の問題もこの作品をなんだかなー?なものにしてしまった。

狂言回し的な役割の若い女は一体何だったんだ?
単なる小説家グルーピーか?

サンダンス映画祭の出品作だそうだから、若手監督の作品なんだろう。
だから何となくちょっと実験的な作りで、モヤッとしてるのかな。
悪くは無いけど、どうなのかなって感じ。
まさしく、ローリーの売れなかった小説のよう?

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