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マンガ家Mの日常
エンターテインメントかな、と思ったら、割と深刻な映画だった。

マーク・ウォールバーグ主演、製作にも名前を連ねる。

ジムは大学で英文学を教える准教授。
若い頃に発表した劇作が評判となって、天才ともてはやされたが、
その後は思うような作品が書けずに低迷していた。
祖父が事業家として成功した大富豪の家系に生まれたが、
母親の離婚等でトラウマを抱え、いつしかギャンブル依存症に陥っていた。

闇カジノで大金を賭けて、大きく勝つ時もあったが、
常にオールインする大胆な賭け方で負け、大金を借金する羽目に。
韓国系マフィアとアフリカ系マフィア双方に返済を迫られ、脅される。

アフリカ系マフィアのボスから、大学バスケの八百長を持ちかけられ、
講義の教え子でもあるスター選手に大金を渡して八百長試合をさせ、
自らも賭けて大金を作り、更にその金でルーレットで一発勝負の賭けをして
勝ちを収め、借金を全て返済する。

翌朝、大学の教え子でもある恋人エイミーの元へ向かう。


依存症は治療が必要な病気だとされているけれど、
こういう映画を見ると、やっぱり甘えているように見えてしまう。
ギャンブルの陶酔に一瞬で引き込まれるシーンはやはり怖い。
札束はアトラクションのチケットでしかない。
映画の終わりで、ジムは借金を完済して
ギャンブルから足を洗う決意をした訳だけど、
依存症なんで、またじきにぶり返す危険性は常にはらんでいるよね。
そこんとこはどうなんだろ?

女子大生のエイミーは、ジムが借金返済用に母親から貰った26万ドルの大金を
カジノで賭けて短時間で全額すってしまったのを目の当たりにして、
怖いとは思わなかったのかな。
こんな男と付き合ったら、人生お先真っ暗だよ。
エイミーはマフィアがジムに脅しをかけて彼女を殺すと言っていたのを知らない。
それが分かっても付き合えるのかな。
成功したおっさんが娘くらいの年代の若い美女と結ばれるのはもはや定番。
なんだかね。

ジムと母親との間にどういう過去があったかは定かではない。
でも、大概イイ歳なんだし、貰った26万ドルは返さなきゃだろー。
それが出来なくて、人間的に成長したと言えるのかどうか。
教え子のバスケ選手を八百長に引き込んでしまった後始末はどうするつもり?
アフリカ系マフィアはその選手につきまとうつもりだって、はっきり言ってるのに。

1974年製作の映画のリメイクだそうで、時代もあって
元の映画はそういうお気楽要素な感じで出来上がっていたのかな。
ダメ男のおバカコメディにすれば良かったかもね。

あちこち微妙な映画だ。
こういう不発に終わりそうな映画を見ると、
一体誰がお金を出してくれているんだろう、と思う。
でも主演がマーク・ウォールバーグだから、コネクション繋いでおいて、
これで大損しても次で取り返せるから良いって算段か。
ギャンブルだなぁ〜。

マーク・ウォールバーグはいつもはちょっとダーティでマッチョな役柄が多いけど、
今作ではスマートでセンシティブな美青年になりきっている。
なんと、27kgもダイエットしたんだって。
アルマーニのスーツがバブリーな感じ。
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