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マンガ家Mの日常
映画監督、脚本家、作曲家、ダンサーとして、
幅広く活躍するサリー・ポッターによる実験的映画作品。


英国野党の国会議員ジャネットは、影の内閣の一員に選出され、
友人達とささやかなホームパーティーで祝う事になった。
しかし、レズビアンカップルのマーサとジニーの妊娠に話題をさらわれる。
かと思えば、
ジャネットの夫で大学教授のビルが癌で余命宣告を受けたと告白。
自らも愛人を作っていたジャネットだったが、
自分の政治活動をビルが支えてくれた事を振り返り、愛人と別れ、
看病の為に影の内閣の職を諦めると言い出す。
しかし、
ビルと、トムの妻マリアンとの不倫が発覚。
直前で知らされていたトムは、ビルを射殺しようと銃を持参していたが、
決心がつかずにゴミ箱に捨ててしまうと、ジャネットがそれを拾い出す。

トムを迎えに来たマリアンに、ジャネットは銃口を向ける。


行き場のない会話劇。
舞台劇だったのかと思ったけど、そうではないらしい。

出演者が、
ジャネット/クリスティン・スコット・トーマス
ビル/ティモシー・スポール
エイプリル/パトリシア・クラークソン
ゴットフリート/ブルーノ・ガンツ
マーサ/チェリー・ジョーンズ
ジニー/エミリー・モーティマー
トム/キリアン・マーフィー
と、通好みの俳優ばかり。結構重い。

会話劇なので、あまり楽しくはないけれど、映画通にとっては興味深い作品。
英国の社会情勢とかを熟知していれば、もっと深い見方も出来るんだろうな。


追記

ネットで映画評を見て、映画のラストシーンを見直して、改めて分かった。
字幕ではジャネットは「私を愛してると言った。私だけを。裏切り者。」
と言ってマリアンに銃口を向けるのだけど、
「私を愛してると言った」の主語は「he(ビル)」だと思っていたら、
そうではなくて、確かによく聞くと「you(マリアン)」となっていて、
ジャネットの愛人は実はマリアンだったというオチ。
マリアンには金融業で成功していて裕福なイケメン夫トムがいながら、
ジャネットとビルの夫婦2人と不倫してたのね。

何だかなぁ。
マーサとジニーのレズビアンカップルがいて、
ジャネットはバイセクシュアルって、ちょっとややこしい。
で、余命僅かなビルの為に影の内閣職を捨てるとまで言って、
自分から愛人(マリアン)を捨てておきながら、
「裏切られた」って、殺そうとするのって?

とりあえず、
全員自分勝手な話でした。
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