ホンワカした映画を見ようと思ったのだけど、大分違った。
気位の高い老婦人をお世話する話だそうだし、
タイトルもオシャレな感じなんで、そう言う話をイメージしたんだけど。
エストニアで暮らすアンヌは、老人ホームで働いていたが、
この2年は認知症の母親の看病に掛かり切りだった。
夫とは10年以上前に離婚、ふたりの子供は成人して独立している。
母親が亡くなった為、老婦人を世話する仕事の依頼を受けて、パリに向かう。
瀟洒なアパルトマンで一人暮らししているフリーダは
アンヌと同じエストニア出身で、
若い頃は美貌の歌姫としてスター扱いされ、自由奔放な生活をしていた。
カフェのオーナーであるステファンは若い頃歳の離れたフリーダの愛人で、
カフェを持たせてもらった恩もあって、フリーダの世話をしていた。
ステファンはフリーダが再び自殺未遂する事を心配してアンヌを雇った。
気位が高く、皮肉屋のフリーダにアンヌは頭を悩まされるが、
次第に打ち解けて行く。
しかし、フリーダは生来の強情さを押さえきれず、
せっかくアンヌが招待したフリーダのかつての音楽仲間を怒らせてしまう。
アンヌもほとほと愛想が尽きる。
仕事を辞めて国に帰ろうとするが、フリーダとの微妙な絆を切るに切れず、
アパルトマンに戻る。
ステファンとはお互い気持ちが通じ合うところがあり、男女の関係に発展しそう。
フリーダはアンヌに、ここが貴方の家だと伝える。
もうちょっと明るいトーンで描いてくれても良さそうなもんだと思ったけど、
孤独を抱えて生きているアンヌとフリーダの心情を表す為か、
パリは灰色の曇り空に覆われる冬だし、全編寒くて暗い。
老婦人とヘルパーの交流もテーマのひとつなんだろうけど、
それよりも、エストニアからパリへ移民して来た人々の人生の方が
テーマとしては重要なようだ。
そう言う欧州の移民文化って、日本人には分かりづらい。
勿論日本には戦後に中国や韓国から帰化した方々も多くいるのだけど、
事情が違うので。
フリーダはエストニア人としての生き方を捨て、パリの暮らしにこだわる。
だから、アンヌが作ったエストニア料理は食べようとしないし、
朝食はベーカリーで作られた本物のクロワッサンで無ければならない。
部屋に誰が来るでも無い時でも、日中はシャネルスーツで装う。
金の無心だけの為にしか手紙を寄越さなかった故郷の兄、
50年も大昔の恋愛の過ちを永遠に許そうとしないかつての仲間達、
そういうエストニアの田舎の精神性を嫌悪している。
時に孤独は耐えられなく辛いけど、自立したパリの人間でありたい。
パリの人達の事を熟知している訳では無いし、
ましてやエストニアの事情なんて全く分からないんで、
個人的には何とも言い兼ねるんだけど、
おそらくアンヌはフリーダの考え方に共鳴する部分もあっての事だろう。
この秋にパリに行こうと思いつつ、
日々の雑事に追われて、未だ計画を立てられずにいる。
そろそろナントカしなくちゃと思っていたところ。
ああ、でも、この映画を見ると、これからのパリは寒そうだなぁ。
仕事の合間に少しずつパリ見物を楽しんでいるアンヌが
「ルーブル美術館に行きたい。」と言うと、
フリーダは「一度行ったら、ストで入れなかった。」と言うシーンがある。
そうなんだよ、私も随分前にパリに行った時、
ルーブルがストで入れなかったんだよ。
何日かかけてルーブル美術館をじっくり見学するのが目的の旅行だったのに。
フリーダも私と同じ時にルーブルに行ったのかなぁ。
パリじゃストはしょっちゅうあるらしいんで要注意。
気位の高い老婦人をお世話する話だそうだし、
タイトルもオシャレな感じなんで、そう言う話をイメージしたんだけど。
エストニアで暮らすアンヌは、老人ホームで働いていたが、
この2年は認知症の母親の看病に掛かり切りだった。
夫とは10年以上前に離婚、ふたりの子供は成人して独立している。
母親が亡くなった為、老婦人を世話する仕事の依頼を受けて、パリに向かう。
瀟洒なアパルトマンで一人暮らししているフリーダは
アンヌと同じエストニア出身で、
若い頃は美貌の歌姫としてスター扱いされ、自由奔放な生活をしていた。
カフェのオーナーであるステファンは若い頃歳の離れたフリーダの愛人で、
カフェを持たせてもらった恩もあって、フリーダの世話をしていた。
ステファンはフリーダが再び自殺未遂する事を心配してアンヌを雇った。
気位が高く、皮肉屋のフリーダにアンヌは頭を悩まされるが、
次第に打ち解けて行く。
しかし、フリーダは生来の強情さを押さえきれず、
せっかくアンヌが招待したフリーダのかつての音楽仲間を怒らせてしまう。
アンヌもほとほと愛想が尽きる。
仕事を辞めて国に帰ろうとするが、フリーダとの微妙な絆を切るに切れず、
アパルトマンに戻る。
ステファンとはお互い気持ちが通じ合うところがあり、男女の関係に発展しそう。
フリーダはアンヌに、ここが貴方の家だと伝える。
もうちょっと明るいトーンで描いてくれても良さそうなもんだと思ったけど、
孤独を抱えて生きているアンヌとフリーダの心情を表す為か、
パリは灰色の曇り空に覆われる冬だし、全編寒くて暗い。
老婦人とヘルパーの交流もテーマのひとつなんだろうけど、
それよりも、エストニアからパリへ移民して来た人々の人生の方が
テーマとしては重要なようだ。
そう言う欧州の移民文化って、日本人には分かりづらい。
勿論日本には戦後に中国や韓国から帰化した方々も多くいるのだけど、
事情が違うので。
フリーダはエストニア人としての生き方を捨て、パリの暮らしにこだわる。
だから、アンヌが作ったエストニア料理は食べようとしないし、
朝食はベーカリーで作られた本物のクロワッサンで無ければならない。
部屋に誰が来るでも無い時でも、日中はシャネルスーツで装う。
金の無心だけの為にしか手紙を寄越さなかった故郷の兄、
50年も大昔の恋愛の過ちを永遠に許そうとしないかつての仲間達、
そういうエストニアの田舎の精神性を嫌悪している。
時に孤独は耐えられなく辛いけど、自立したパリの人間でありたい。
パリの人達の事を熟知している訳では無いし、
ましてやエストニアの事情なんて全く分からないんで、
個人的には何とも言い兼ねるんだけど、
おそらくアンヌはフリーダの考え方に共鳴する部分もあっての事だろう。
この秋にパリに行こうと思いつつ、
日々の雑事に追われて、未だ計画を立てられずにいる。
そろそろナントカしなくちゃと思っていたところ。
ああ、でも、この映画を見ると、これからのパリは寒そうだなぁ。
仕事の合間に少しずつパリ見物を楽しんでいるアンヌが
「ルーブル美術館に行きたい。」と言うと、
フリーダは「一度行ったら、ストで入れなかった。」と言うシーンがある。
そうなんだよ、私も随分前にパリに行った時、
ルーブルがストで入れなかったんだよ。
何日かかけてルーブル美術館をじっくり見学するのが目的の旅行だったのに。
フリーダも私と同じ時にルーブルに行ったのかなぁ。
パリじゃストはしょっちゅうあるらしいんで要注意。
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