ネタバレ注意


インターンのインゴルフは、ポールにつきまとう理由を説明し始めた。
ITの天才少年で、開発したソーシャルネットワークシステムを１４歳の時に売却し、
それで得た大金を社会活動に投じていた。
検視をサポートする団体を設立し、ポールに代表を依頼しに来たのだった。

ヘルゴラント島の検視室では、エンダーが何者かに襲われ、ナイフで刺された。
リンダは、ストーカーになっていた元カレだと思ったが、
犯人はエリックだった。
フリーデリケを殺害した後、フィリップに絞殺された筈だったが、
息を吹き返し、逆にフィリップを殺害し、身代わりに遺体を海岸に放置した。
フィリップが持っていた鍵を取りに来たのだった。
それは、ハンナが監禁されている掩体壕の鍵だった。
ポールは先回りして、ハンナを助け出す。

翌朝、ヘリコプターで島を去る途中、載せていた遺体袋からエリックが姿を現し、
ポール達に襲い掛かるが、応戦したポールはエリックを海に落とす。



１３２分という、やや長めの上映時間だけど、飽きさせない。
原作小説を忠実に描いていると思われる。
これ、原作を先に読みたかったかも。
邦訳は出てないのかな。
６〜８話くらいのミニシリーズでじっくりと製作されるのもありかもね。

リンダが携帯でポールから指示を受けて遺体を解剖する設定が今風だし、
段階的に謎解きして真相に迫る、ミステリーの王道パターンと、
３人の真犯人という、どんでん返しも、ミステリーファンを楽しませてくれる。

ポールにつきまとっている正体不明の青年インゴルフ。
事件と何らかの関わりがあるのかと、ちょっと不安にさせつつも、
高級車を使ったネタで、上手く伏線を回収してくれる。
検視に邪魔になったインゴルフを追い払おうと、
除細動器を借りて来るようポールが指示するエピソードが可愛い。
大きなクラスで講義中の教授から、
ポールの専門の検視では、除細動器は必要無いと説明され、大恥をかく。
「ER」は見てなかったのかなぁ〜。