WOWOWでずっとシリーズで放送している、BBC製作「EARTH」の
新エピソード「Life Story」。
冒頭からなかなかの衝撃。

動物の赤ちゃんが生まれて、世の中に飛び出す時を描いた第１回。
カオジロガンは北極圏や欧州北部に生息する雁の一種。

何処だか分かんないけど、グリーンランドの凄まじく切り立った岩山の天辺、
カオジロガンの夫婦は卵を守る為に、
外敵がおいそれとは近づけない場所で卵を産み、孵化させる。
で、そこまでは良いんだけど、
そんな岩山の天辺では食べ物になるような植物も生えていないから、
赤ちゃんが生まれた３日後くらいを目安に下界に降りなければならない。
で、どうするか？

夫婦は岩場から飛び立つ。
残された赤ちゃん達は怖気づいてもいられず、両親の後を追って飛び立つ。

飛び立つって言っても、たった生後３日では羽が生えている筈も無く、
ちっこい手先みたいなのをバタバタさせて、１２０mの断崖絶壁を落下するのみ。

途中、岩壁に２度３度とぶつかり、跳ね返され、更に落下、
岩場に辿りついてからも転がり落ち続ける。
僅かばかりの産毛と、丸っこくて柔らかい身体が衝撃を吸収して
何とか両親の待つところまで辿り着くんだけど、
落下途中で岩に首をぶつけて命を落としちゃう子もいる。
で、命からがら降りてきたかと思ったら、すぐさま北極ギツネがやって来て
捕まって、餌にされてしまったりもする。

自然の理とは言え、もうちょっと何とかならんのかな。

百獣の王ライオンは我が子を谷底に突き落とす、等と言われるけど、
１２０mの断崖絶壁を見れば、まだまだ甘い。