適度な温度の恋愛映画が見たかったのだけど、案外そういうのって少ない。
ご都合主義なのも嫌だけど、重苦しいのもシンドイし。

とりあえず、おバカコメディにしてみる。


１９８０年、新学期開始直前、テキサスの大学に新入生がやって来る。
ジェイクは強豪で知られる野球部に、ピッチャーとして入部。
先輩達との様々な交流の中で皆と慣れ親しんで行く。

運動神経と体力と肉体美だけが自慢の野球部員達は、新学期開始までの数日間、
連日連夜、あちこちのパーティに繰り出してはナンパに勤しむ。


いや、まぁ、それ以上に書きようが無い。
下ネタも多いので、セクハラ問題で大揺れの昨今、ちょっとヒヤヒヤしてしまう。

いかにも知能指数低そうなスポーツマンの集団だけど、
基本、皆良いヤツで、和気藹々としていて、後味は悪く無い。
女子との会話の中で、ジェイクは、
野球部にも学生全体と同様の割合で知的な者もいる、と語る。
選手達は勝利へのこだわりが強く、強豪校としてのプライドも高い。
将来的にプロとしてやって行くのは困難である事も理解しているが、
メジャーのスカウトマンらしき人物が来ると、一喜一憂する。

先輩達は新人をからかったりもするけれど、程々の範囲内で、
イジメまでには至らない。
女の子達に対するナンパも、程度を心得ている。
当の女の子達も積極的にパーティを楽しんでいて、泥レスまでやっちゃう。
学生全体がそうだって訳ではないだろうけどね。

タイトルの「Everybody Wants Some‼︎」は作中でも名前が挙がるロックバンド、
Van Halenの代表曲のひとつ。

監督は「６歳のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレイターで、
今作は「６歳〜」の続編的な位置付けなんだって。
リンクレイター自身が過ごした古き良き８０年代の青春を描いたらしい。