短めのサスペンス映画を見る。
サスペンスじゃなかった。
トムは家庭内暴力で離婚、接近禁止命令で6歳になる娘にも会えない。
元妻は再婚して、娘を連れてパリに移住。
トムは娘会いたさにトランクひとつでパリにやって来た。
元妻のいる高級アパルトマンから追い出される。
バス乗車中に居眠りをして、トランクも財布も盗まれてしまう。
終着点で怪しげなホテルに泊まり、怪しげな仕事を紹介される。
大学教授であるトムは過去に1冊だけ本を出版していた。
書店で何とは無しに自分の本を手に取っていると、
店主から作家のパーティに誘われる。
そのパーティで会った中年女性マーギットに心惹かれ、関係を持つ。
相変わらず娘にはまともに会えない。
焦燥感から、マーギットやホテルオーナーの愛人と関係を深めていく。
ホテルの隣室の男が殺され、トムに嫌疑がかかる。
殺人があったと思われる時刻にはマーギットの部屋にいたと告げるが、
警察が調べると、マーギットは20年程前に自殺していた。
真犯人が見つかり、嫌疑は晴れるが、
今度は娘が行方不明になり、再び嫌疑がかかる。
トムは警察の手をすり抜け、マーギットの部屋に行く。
マーギットは夫と娘を事故で亡くし、地縛霊のようにこの世に彷徨っているのか。
トムは娘を守る為、自らがマーギットのものになる事を受け入れる。
娘は無事に姿を表す。
イーサン・ホークが仏語で演技していて、
知的で孤独、アンニュイなムードを醸し出しているのは良いんだけど、
ストーリーは何だか分からないね。
そういう孤独感を表現するだけのものだったのかな。
殺人事件の真相ははっきりしないし、トムが受けていた怪しげな仕事の意味も不明。
自らを孤独に陥れる男が、孤独な霊に取り憑かれた、という事ね。
検索して、他の方の評を読んでみた。
トムは統合失調症で、映画はタイトル通り、トムの幻覚であるという見方も出来ると。
成る程ね。家庭内暴力の説明もつく。
作者は異なるけど、読んだばかりの「偽りの楽園」にも通じるところがある。
イーサン・ホークって、時々こうした個人的な作品をプロデュースしたりする。
ハリウッドのメジャー大作に出ていれば遥かに巨額の収入が得られる筈だけど、
そういうのばっかりやってたら思考停止になっちゃって良くないって、
折々で軌道修正をかけるのかな。
低予算で赤字と思われる映画でも、本人にはやる意味があるのだろう。
マンガの仕事を振り返って、
こういう個人世界のアート的な作品を自由に作れたら良いな、と思った。
サスペンスじゃなかった。
トムは家庭内暴力で離婚、接近禁止命令で6歳になる娘にも会えない。
元妻は再婚して、娘を連れてパリに移住。
トムは娘会いたさにトランクひとつでパリにやって来た。
元妻のいる高級アパルトマンから追い出される。
バス乗車中に居眠りをして、トランクも財布も盗まれてしまう。
終着点で怪しげなホテルに泊まり、怪しげな仕事を紹介される。
大学教授であるトムは過去に1冊だけ本を出版していた。
書店で何とは無しに自分の本を手に取っていると、
店主から作家のパーティに誘われる。
そのパーティで会った中年女性マーギットに心惹かれ、関係を持つ。
相変わらず娘にはまともに会えない。
焦燥感から、マーギットやホテルオーナーの愛人と関係を深めていく。
ホテルの隣室の男が殺され、トムに嫌疑がかかる。
殺人があったと思われる時刻にはマーギットの部屋にいたと告げるが、
警察が調べると、マーギットは20年程前に自殺していた。
真犯人が見つかり、嫌疑は晴れるが、
今度は娘が行方不明になり、再び嫌疑がかかる。
トムは警察の手をすり抜け、マーギットの部屋に行く。
マーギットは夫と娘を事故で亡くし、地縛霊のようにこの世に彷徨っているのか。
トムは娘を守る為、自らがマーギットのものになる事を受け入れる。
娘は無事に姿を表す。
イーサン・ホークが仏語で演技していて、
知的で孤独、アンニュイなムードを醸し出しているのは良いんだけど、
ストーリーは何だか分からないね。
そういう孤独感を表現するだけのものだったのかな。
殺人事件の真相ははっきりしないし、トムが受けていた怪しげな仕事の意味も不明。
自らを孤独に陥れる男が、孤独な霊に取り憑かれた、という事ね。
検索して、他の方の評を読んでみた。
トムは統合失調症で、映画はタイトル通り、トムの幻覚であるという見方も出来ると。
成る程ね。家庭内暴力の説明もつく。
作者は異なるけど、読んだばかりの「偽りの楽園」にも通じるところがある。
イーサン・ホークって、時々こうした個人的な作品をプロデュースしたりする。
ハリウッドのメジャー大作に出ていれば遥かに巨額の収入が得られる筈だけど、
そういうのばっかりやってたら思考停止になっちゃって良くないって、
折々で軌道修正をかけるのかな。
低予算で赤字と思われる映画でも、本人にはやる意味があるのだろう。
マンガの仕事を振り返って、
こういう個人世界のアート的な作品を自由に作れたら良いな、と思った。
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