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マンガ家Mの日常
監督、脚本、主演をこなす才人、フィリップ・ラショーのコメディ映画の続編。


グレッグは恋人フローとの婚約を機に、アリバイ偽装会社を一旦は畳んだが、
結婚式に偽の両親を連れて来るべく、同僚2人を呼び戻す。
グレッグの父親は典型的な詐欺師で、母親は有名ポルノスター。
フローの両親とそりが合わないだろうと懸念された。

父親の詐欺に巻き込まれ、グレッグは逮捕されて、
足首に探知機をつけた状態で保釈され、身動きが取れなくなった。
同僚2人に頼んで、結婚式の会場のお城にホームレスを送り込み、
お城をキャンセルして、自宅の庭に会場を設定。
両親にもキャンセルを伝えたつもりが、
先の案内状に書かれた自宅住所を見てやって来てしまったので、
旅行で留守の隣家が自宅だと偽って、両親を引き入れる。
本物の両親に合わせるべく、偽の婚約者フローを雇う。

かくして、同日同時刻に、2つの結婚式を行う羽目になった。

ところが、偽の父親役の男は、かつてのグレッグの仕事の件で逆恨みしていて、
事実を暴露して結婚式をぶち壊す算段だった。
何とか阻止しようとするが、ついには全てバレてしまう。

婚約破棄され、フローは新しい(偽)恋人と一緒のところをSNSに投稿。
落ち込むグレッグだったが、それこそがフローからの愛のあるお仕置きだった。
改めて、めでたしめでたし。


クセ強の両親を知られたくない、設定としてはそれだけの事なんだけど、
とにかく、大ネタ小ネタのギャグが次々と繰り出され、笑いっぱなし。
どんな小さな隙間にもギャグを入れるサービス精神が素晴らしい。

冒頭、かつての同僚オーギュスタンがヘリコプター会社に務めていて、
マルセイユのクラブからパリに移籍した大物サッカー選手を運ぶのだけど、
選手が持参したバロンドールのトロフィーをヘリのローターに当ててしまい、
上部のボール部分がすっ飛んで、選手の足を直撃、骨折させる。
ここで終わっても笑えるネタなんだけど、
その後オーギュスタンは移籍を恨んだマルセイユのファン達から英雄扱い。
このギャグネタがどんどん展開される。
どんな笑いも無駄にしない。

アリバイ会社は、まぁ不適切な事でもサポートするんだろうけど、
疲れた主婦は、病気感染と偽って休暇旅行、
冴えない男子には、よくあるパターンの美女を暴漢から救い、人気爆上げ、
そういった、心優しい手助けもある。

まぁね、今作の通り、
身近な人に嘘をつこうとすると、次々嘘を上塗りしなければならなくなって、
結局は破綻するっていう戒めでもある。

何度でも観たい、楽しいコメディ。


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