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マンガ家Mの日常
サスペンスドラマのミニシリーズ。
アメリカお得意のダイナスティ的な富豪一家の愛憎劇に
猟奇的犯罪を掛け合わせた。


ボストンの連続殺人鬼シルバーベル。
17年前、未解決のまま行方をくらましていたが、トンネル崩落事故の際、
殺害に使用されたと見られるベルトがコンクリートの中から現れた。
トンネル工事の事業者でもある富豪、
ミッチェル・ホーソーンに捜査の手が伸びるが、
ミッチェルは病に倒れ、妻マデリーンによって速やかに火葬されてしまった。

放浪生活をしていた長男ギャレットが帰宅。
シルバーベル事件について何か知っているらしい。
長女アリソンは市長選に打って出ている最中で、
一族の繁栄を願うマデリーンは夫の秘密を隠蔽しようと務める。

誠実で優しい性格の次女テッサは、納屋でシルバーベルの箱を見つけて動揺する。
次男キャムは妻ソフィーと共にドラッグ依存症で、
息子のジャックは猟奇的な事にばかり関心を示して、周囲を困惑させていた。

シルバーベルキラーの正体はソフィーの父親だった。
17年前、医療トラブルで妻を亡くし、娘と共に関係者数名に復讐していた。
ミッチェルもまた標的の一人だったが、
ホーソーン邸に忍び込んだ際、
偶然起きて来た幼いテッサがパニックになってソフィーの父親を突き飛ばし、
彼は階段から転げ落ちて倒れる。
ギャレットが死体を運んで穴に埋める役割を命じられる。
マデリーンはミッチェルを焚き付けて、
会社の汚職を暴こうとしていた検事を殺害し、
シルバーベルキラーの犯行に見せかけた。

ソフィーは夫キャムを愛しつつ、一家に復讐を目論んでいた。
17年前の事件の黒幕と言えるマデリーンを殺害し、逃亡する。
テッサの夫で刑事のブレイディは事件捜査に当たっていたが、
ソフィーを取り逃がす。

アリソンは市長選に当選し、ギャレットやキャムも新しいパートナーを得て、
皆が平穏な生活を取り戻す。

最後の幕引きをしたのはアリソンだった。
両親の犯した犯罪が明るみになると、政治家生命が危うくなる。
ソフィーを利用してマデリーンを殺させ、
悲劇として利用して締めくくったのだった。


数人の家族と、数人の関係者のみでドラマを構成する力技。
いかにも劇画チックで無理はあるような気はするけど、それなりに決着は着いたし、
適度などんでん返しもあって、面白かった。

マデリーン役の美女ヴァージニア・マドセンはちょっと太っちゃったけど、
その分悪女的な厚みも加わって、ドラマの中心軸としての存在感を放っている。
アメリカのドラマって、熟女の悪女が人気。

キャム役のジャスティン・チャットウィンは可愛くてTVドラマ映えする。

一家の母親、長女、次女ともに金髪ロングヘアーで、長男と次男は無精髭、ってのが、
これまた見事にアメリカのドラマの定番なんだね。



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