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マンガ家Mの日常
映画産業に就職した女性をモデルにした映画。


名門ノースウェスタン大学を卒業したジェーンは映画プロデューサーを目指し、
インターンシップの後にアシスタントとして映画制作会社に就職したが、
2ヶ月近く経っても、電話番、コピー、皿洗い、買い出しといった雑用や、
会長の妻のご機嫌取りまでやらされ、うんざりしていた。
先輩アシスタント達は、時には親切で、時には意地悪。

会長は自室に女性を招いてはコトに及んでいるらしい。
いきなり全く仕事未経験の若くて美人の女性を雇って、
高級ホテルにを部屋がわりにあてがったりしている。
ジェーンは人事に相談するが、相手にされず、会長にチクられる。
会長は、時にはジェーンをけなし、時には褒める二刀流。

朝一番に出社し、夜は最後に帰社する日々の繰り返し。


監督のキティ・グリーンはドキュメンタリー作家で、
今作もドキュメンタリー的な作りに見える。
事件や派手なドラマ、恋愛模様等々、何も無く、
ただ淡々とアシスタントが雑用をこなす様子が綴られる。

見た感じ、ハラスメントというほど酷くはないが、
希望が持てない職場の雰囲気。
ただ、どういった職種でも、新人は雑用をやらされる。
今作で、果たしてそれが女性差別の領域にあるか、
ジェーンは将来的に出世出来る環境にあるのか、
その辺りを見守る必要がある。

これが完全なフィクションだと、
ヒロインが機転を利かせて会社のピンチを救い、
その時は評価を得られずとも、
理性的な上司が彼女の仕事を認めて、次の仕事に大抜擢。
そこでまた失敗と成功を繰り返しつつ成長する。
大体そういうパターンなんだけどね。

実際は、少しは昇格しても同じような雑用ばかりで、
それでも固定給が必要だから務め続けるしかなかくて、
もしくは、挫折して転職する人が多いんだろうな。

就職して2ヶ月で答えを出すのは早い気がするから、
ジェーン、もう少し頑張ってみてね。
その会社で勉強して、他に移るという手もあるかも、
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