迷惑極まりないFacebookトラブルで、気分が落ち込んで集中出来なくなったので、
ちょっとほっこりな映画が見たくなった。
結果としては、まぁまぁかな。


中年男性版「食べて、祈って、恋をして」。
カッチリとした起承転結の構成があるタイプの話ではなくて、
ロードムービー的な？
あちこち旅をしていく中で、本当に大切なものに気付いていく。
青い鳥は自宅にいた的な？

主人公が美しい女性ではなくて、適度な中年男なんで、
ロマンスもままならないし、ギャングに誘拐されて死の危険に迫られたりする。

主人公のヘクターは成功している精神科医で、患者の悩み相談を受ける日々。
患者にはあれこれ指導するけど、途中で行き詰まっちゃったのは、
結局ヘクターの診療内容は本で学んだ理論でしかなくて、
自分自身の実感が無かったからって事なのかな。
それで、冒険的な旅に出て、実体験から得るものがあった。

ついでに元カノに会いに行くんだけど、つい
「あのまま自分達が上手くいってたら...。」なんて口走っちゃって、
元カノから「現実を見なさい。」とこき下ろされる。
それで、やっぱり今同棲中の彼女が恋しくなって、プロポーズなんて、
ちょっと調子が良過ぎないか？

無茶な旅をしなきゃ、何が幸せか気付けないもんなのかなぁ？

旅の途中で出会う強者達は、
ステラン・スカルスガルド、ジャン・レノ、クリストファー・プラマー
という、重量感あふれるベテラン揃い。

ヘクターの恋人役は「ゴーン・ガール」のロザムンド・パイクで、
クールビューティの役が定番になりつつある。

ヘクターが旅のお手本にしていたのが
ベルギーの人気コミック「タンタン」なんだけど、
日本では馴染みが薄くて、私もちゃんと読んだ事無いんで、
その辺のペーソスのようなものがイマイチ伝わって来ないかも。