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マンガ家Mの日常
イタリア映画、久しぶりな感じ。
俳優さん達にも馴染みが無い。


過疎化が進む山村で生まれ育ったセレーナは、幼い頃から絵を描く才能に目覚め、
成長してから建築家を目指して、優秀な成績で大学を卒業した。

海外各地の大学でも博士号を取得するまでになったが、
故郷イタリアへの郷愁絶ち難く、イタリアへ戻る決意をした。
しかし、不況と男性社会の壁に阻まれ、まともな職に就けない。

生活費の為にレストランでバイトを始める。
セクシーで面倒見の良いオーナー、フランチェスコに一目惚れ。
しかし、フランチェスコはゲイだった。

セレーナは郊外の古い公営住宅の改修計画に応募する。
面接に行くと、ブルーノ・セレーナという男性の秘書と勘違いされる。
仕事を得る為に、企画者が男性であると思わせたままにしてしまう。
建築設計会社の社長はワンマンな男で、部下は萎縮していた。

フランチェスコはゲイが原因で離婚した妻との間にいる息子、
エルトンとの関係に悩んでいた。
セレーナはエルトンとの対面をサポートする代わりに、
フランチェスコにブルーノの役を引き受けさせる。
計画は上手く進行しつつあったが、社長の横暴ぶりに我慢の限界が来て、
セレーナは自分が設計者であると公言してしまう。

会社をクビになり、仕事を失ってしまったが、社員達はセレーナを支持する。
自らの建築理念を胸に、希望を見出す。


設定や話の展開は斬新とまでは言えないけれど、
登場人物達が魅力的で、見ていて楽しい。

優秀でやる気もあるんだけど、不器用で空回りしてしまうセレーナに好感が持てる。
フランチェスコと上手く行くのかと思える場面もあったのだけど、
思うようには行かず、同居人としての友情止まり。残念。
フランチェスコ役のラウル・ボヴァは、セレーナにゲイである事を知らせてから、
微妙に仕草をゲイっぽく演じているのが可愛い。

それにしても、思いの外イタリアって男社会が根深いのね。知らなかった。
女性は男性の引き立て役に回らされ、男性はゲイを隠さねばならない。
建築業界は日本でも男社会だけど。




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