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マンガ家Mの日常
夕刊を取りに郵便受けを開けたら、
見知らぬ文字で宛名を書かれたハガキを発見。

中学時代の友人のご主人からで、
友人Kの訃報を知らせるハガキでした。

エントランスでハガキを見ながら、一瞬目を疑った。
年末が近づくと、祖父母やご両親の事で年賀状欠礼を知らせるハガキが届くので、
てっきりご両親のどちらかだと思ったら、
そうでは無くてK本人の永眠を知らせる文面だった。

親族で密葬を済ませたとの事。

取り急ぎ、中学時代のクラスメイト数人にメールする。

Kは転校生だったので、中学にはあまり親しい友人は多くないらしい。
人付き合いもどこか不器用なところがあった。
グループに入ってつるむタイプでも無かった。

本音を言えば、私自身、Kとそれほど親しいと言えるのかどうか。

Kの不器用さが少し面倒臭いように感じられる時もあった。
年賀状に郵便番号を書いて来ないのが困りものだった。
金釘流の男文字で、字が上手くなかった。
文面も今一つな感じだった。
それでも、今年の正月までずっと年賀状をくれていたのだから、
最期まで私を友人の一人と認めていてくれたのだ。

実家の問題があって、ずっとまともに福岡に帰省しておらず、
福岡の友人達ともずっと会っていない。
会っていないのはKに限った事ではない。

高校の友人達とはFacebookのお陰でいくらか繋がりが持てている。
でも、中学の皆はアカウントを作りたがらない人が多く、
勧めてもグループに入ってくれない。
せめてFacebookで簡単な近況報告でもし合えていたらと思うのだが。
今回、余計にその事が残念に感じられた。

明日、生花店に行ってお悔やみのお花を注文しよう。
文具店に行ってカードを買って、ご家族にご挨拶を書き送ろう。

毎年ちょっと悩ましかった、郵便番号の無い下手な文字の年賀状はもう来ない。

ちょこっとウザがられつつ、長生きしろよ、バカ!

今、急に泣けてきた。


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