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マンガ家Mの日常
アダム・サンドラ〜出演とあったから、おバカコメディかと思って見たのだけど、
ヒューマン・タッチの映画でした。
監督はアイヴァン・ライトマンの息子で、「JUNO/ジュノ」が大ヒットした若手、
ジェイソン・ライトマン。
血筋なのか、地味な設定ながらも映画らしい面持ちの作品作りが見事。

昨今のSNSに翻弄される、地方都市の大人達と子供達。
皆PCとスマホが手放せない。
高校生達はゲームとLINEで繋がっている。
秘密のアカウントを作って自分だけの世界を持ったり、
離婚して家を出た母親のFacebookをチェックしたり。
大人達はポルノサイトで不倫。話題のアシュレィ・マディソンも登場。
娘を守る為にと、メールを執拗にチェックする母親もいれば、
ステージママは、娘の活動費用作りの為に、ネットで娘の写真を売っちゃったり。

皆それぞれ、実生活で満たされない何かを求めてネット世界に没入する。


「JUNO」と同様、人生の辛さ(からさ)を見せながらも、
ラストは程良いところに着地させ、観客を安心させてくれる。
現実の方がもっと残酷な事件が起きたりしているものだけど、
皆さん、優しさと良識を持って、この辺りで上手く納める事を学びましょう。

映画としてのインパクトは弱いけど、
映像の流れの作り方は一級品。
群像劇の処理も上手い。

ITの進化は急激なので、
数年後には既に懐かしさを覚えるストーリーになっているのかも。


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