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マンガ家Mの日常
下描きの最終打ち合わせ。

この段階で、セリフや説明文に修正が入ってしまうのは、
相手方がマンガの本職でないから仕方がないのだけど、
やっぱり、事前にちゃんと脚本を練り込んでいて欲しいと思ってしまう。

ITのシステムに関しては、こっちでは分かりようが無い。

何とか、イメージで理解して、書く。


企業マンガで有難いのは、読者対象と作品の伝達内容の目的が限定されている事。
何をどう描くかが非常に明確。

一般的な商業マンガの場合、対象読者は不特定多数で、
「少女マンガ」の分類だからと言っても、
読者が小・中学生の女の子とは限らなくて、雑誌によっても読者層が違ってくる。
実際自分がどういう相手に向けて描いているのか、よく分からない時もある。
小・中学生の女の子に向けて描いても、
違う層の読者が読めば、マンガに対して違う意見が来たりもする。
また、それぞれの趣味趣向もバラバラだったりもするから、
読者全員を満足させるのは不可能。

その昔、先輩のマンガ家さんから、
「両親に向けて描いていると考えれば良い。」と言われた事がある。
自分の一番身近な人を納得させられるものを描こう、という事かな。

でも、何となくイメージし辛かったんで、
私の場合は、自分自身が面白いと思うかどうかで描くしかない。
自分の趣味嗜好が人と違ったとしても、自分という人間は確かにここに存在する。
それがただ一つ確実な事として。




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