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マンガ家Mの日常
印象的なスピーチで話題の、グレタ・トゥンベリさん。
アスペルガー症候群という特性故に、
正しいと思った事、言うべき事をはっきりと言う。
賞賛に値する勇気。

ただし、自然環境保護の問題はとても込み入っているので、
真っ当な言葉でも通用しない場合も多いと思う。

現代社会において、飛行機での移動を否定するのは非現実的。
グレタさんが国連でスピーチする為に、ボートで大西洋を渡って来た図は、
パフォーマンスにしか見えず、当然ながら違和感を覚えた。
飛行機なら数時間で行ける距離を数日かけて行く。
それはまだ受け入れられる範囲ではあるにしても、
飛行機に比べると、ボートでの長距離の横断は危険性が高い。
一体誰がこのようなパフォーマンスを仕組んだんだろうかと訝ってしまう。

その後見たネットの記事等によれば、
航行の為に大勢の人力が必要とされ、船長は飛行機で本国に帰ったとかで、
グレタさんが一人で飛行機に乗って行った方が、
人力もエネルギーも遥かに少なくて済んだ、と。
グレタさんのバックには、既に様々な団体が関与しているとの話もある。

そういうネット情報を知らなかったとしても、
やはり色々な事を疑問に感じてしまう。

グレタさんの命を守る為に着用されていた高性能のライフジャケットも、
科学の発展あってこそ開発された製品で、
更に、流通には多くの労力とコスト、エネルギーが消費された。

いっそ、現地へ行かず、ネットでの参加というやり方もあった。
でも、ネットというサービスこそ、人類のありとあらゆる叡智の結晶で、
今の形に至るまでには、大勢の人的交流もあり、
飛行機無くしては何もなし得なかっただろう。

飛行機登場以前の19世紀に時代を戻せば、
それはそれで、多くの人命が犠牲になっているだろう。

自然環境保護の問題では、多くの矛盾や問題に突き当たる。


女性の人権を尊重する活動をしている、マララ・ユスフザイさんの方が、
リーダーとして、落ち着いてしっかりした印象がある。


アメリカの高校の銃撃事件犠牲者の追悼集会で、
5分間の無言のスピーチを行ったのも、10代の少女だった。


それぞれ、苦難が生んだ勇気。

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