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マンガ家Mの日常
買い出しに出た途中の道の信号の辺り。
子供の泣き声が響いている。

3歳前くらいの男の子を母親が抱きかかえている。
疲れて歩くのが嫌になってぐずったらしい。
傍に子供用の自転車が置いてある。
男の子はそれも母親に運んでもらうよう懇願しているが、母親はもう手一杯。
自分で自転車を動かさないのであれば、自転車は置いていく、と言っている。
必死で抵抗する男の子。

子供は体が小さいので、大人が思うより疲れているかもしれない。
大人の都合で連れて回られるのもストレスだろう。
母親は声を荒げたりせず、静かに諭している。
しかし、議論は平行線。
男の子の泣き声は止む事が無い。

男の子にも言い分があろうし、母親は丁寧に躾をしようとしているので、
どっちも悪くは無い。
ただ、小さい子供の声は第三者にも突き刺さる。
公共の場なので、ここは何とかなだめてもらいたい。
それは母親の責任であろう。

誰かが悪い訳では無くても、利害の衝突は生じる。


とあるバラエティ番組で、
20年前破局した、元アイドルと元横綱が対面するという、
いささか無謀な企画が放送された。

元アイドル「優勝したら結婚しようって言っていたのに、あれは嘘だったの?」
     「結婚の準備の為に1年がかりで仕事を整理したのに。」
     「別れたいなら、何故面と向かって別れるって言ってくれなかったの?」
     (別れ話は横綱の代理人弁護士が伝えに来た。)

元横綱  「体調を崩して勝てなくて、相撲に集中したいのに、
      結婚の事ばかり言われて追い詰められた。
     「1回優勝したくらいで結婚出来ると思っていたの?」
     「別れたいと言ったつもりだ。」

それぞれの立場にいたら、それぞれの状況は理解出来る。

でもなぁ、
やっぱり、この元横綱がだらしなかったと思う。
相撲に集中したいんなら、引退するまで恋愛も結婚もしなけりゃ良いのに。

おそらく、確かに本人は言ったつもりなんだろうけど、
元々口下手な上に、日本語に不慣れな面もあって、上手く伝えられなかった。
加えて、気が弱かったから、きっぱりと言えなかったんだろう。
アイドルとの恋愛に関しては、師匠やタニマチさん達からも反対されて、
逆らえなかったんだろう。

立場は分かる。
でも、要は、自分の人生と恋人の人生を秤にかけて、自分を選んだ、って事だよね。
恋人の状況について考えている様子が全く見えなかった。

この元アイドルは当時大人気でバラエティに引っ張りだこ。
年収は数千万円に上っただろうし、
レギュラー番組を降板して仕事を整理するのも大変な苦労だったと思う。
そこまでの事をしてしまえば、復帰もさせてはもらえないだろう。
横綱と結婚するには、全てを清算するしか無かった。

彼女は何もかも失って、人生をやり直している。

一方、元横綱の方も、結婚して子供がいるのに、
TV番組でこの破局の件が度々特集されると、周囲から散々非難され、
子供達にも説明しなければならなかった。

それもまた気の毒だと思う。
けど、だったら、やっぱりもっと早くきちんと対応すべきだったよね。
一切言い訳しない、と決めたのだったら、今回の態度ももっと違うものだったろう。
怒りを爆発させて勝手な言い分を並べている様子を見ると、
ただ気が弱くて言えなかっただけなんだな、と思える。

元アイドルの引きつった表情が気の毒だった。

もしかすると、彼女も、自分が思うより、結婚をせっついてしまったのかなぁ。
彼女が良かれと思って仕事を整理してたりしてるのが、
周りから固められていっている感じがして、横綱の方には重かったのかな。
でも、それを言い訳にしちゃズルイ。
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