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マンガ家Mの日常

友人数名でランチ会をしていた時の事。


久々の邂逅で昔話に花が咲く。

大昔のとある話題になった時、
その出来事の顛末の原因として、ある人の行為が大きく関わっていたと、
一人が言い出した。
随分昔の話なので、事件としてはとっくに終わった話なのだけど、
当時は新聞にも載ったとか。

「どういう事件だったの?」と尋ねたら、
その人はいきなり口ごもり始めた。
「新聞に載ったのなら公になった事だから、話しても良いのでは?」
と言ったら、ようやく話の続きをし出した。

話の内容は、当然ながら当事者には不名誉な昔の過ち。
そういう事であれば、口ごもる気持ちは分からなくもない。

でも、その人が切り出すまで、他の皆は誰も知らなくて、
知らないなりに話題は楽しい方向で成立していた。

なのに、その人はその事件を持ち出してしまった。

「私は知っているのよ。」という中途半端な自己顕示欲。
迷惑だ。

自分の中で本当に言ってはマズイと理解している事であれば、
最初から黙っていれば良い。
自分だけが苦しくても、墓の中まで持って行ってくれ。

なのに、何も知らない人達の前で他者の秘密をチラつかせてしまった。
その人が話をしなければ、会話がおかしな状態のまま滞る。
どう責任を取るんだ?

「要求されたから話したのよ。」という被害者気分に浸っている事だろう。
表面的には「無理やり話をさせられて嫌だったわ。」と思っているのだろうが、
本心では自慢話をしたくてたまらなくて、我慢出来ずに口が滑った。
聞かされたこっちの方が気分が良くないよ。

ちょっと歪んだ「褒められ待ち」。

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