朝方、少し遅めの朝食を終えた頃、
インドネシアのジュンディからメッセージが来た。

12月のU2来日コンサートの後、同行の友人達はすぐにソウルに行くが、
ジュンディはもう1日残って観光をしたいから、
１泊出来るカプセルホテルを探している。
お勧めの地域とホテルを知らせてくれ、との事なんだけど。

人口１２００万人、世界に冠たる東京で、
そんなザックリ聞かれても、お勧めのしようが無い。
観光の目的等、もう少し条件を出してくれなければ。

とりあえず、交通の便を考慮して、良さそうな格安カプセルホテルを検索し、
上野駅周辺と、銀座なのにリーズナブルなカプセルホテルを紹介した。
旅行サイトからホテルのリンクが上手く貼れなくて、
ジュンディの求めに応じて、ホテルの英語表記を知らせた。

それで話は終わると思ったのだけど、まだまだ長かった。
成田空港への移動についても聞かれた。
列車やバスもあるけれど、個人的にはスカイライナーがお勧め。
上野駅からならすぐに乗れる。

列車やバスとの料金比較、時間、スカイライナーのリンク、予約等々、
色々尋ねられたので、一々回答した。


...そういうのって、ネットやガイドブックで一通り調べられるよね。
旅行サイトは当然英語版がある。
それに、ジュンディは２、３年前に東京に来ているから、
一応は状況が分かっている筈。

地元の人間に尋ねるのが良いのは理解出来るけど、
自分自身で調べられる事は、こちらを気軽に使わないで欲しい。
ネットで検索して、翻訳して、
そういう手間に時間がかかるし、神経も使う。

それでも、人助けはお互い様だと思うから、頑張ってやるけれど、
何が面倒って、
こっちから色々アドバイスしたところで、ろくに受け入れないから、
無駄手間で、時間が無駄になるだけで、神経が疲れた分損した感じになる。
ジュンディの話も、行ったり来たりして、
同じ事を２度３度言わなければならない時もある。


先日も、別の男性と、待ち合わせの件でメッセージのやり取りをしていて、
話が前後に行ったり来たりで進まなくて、イライラさせられた覚えがある。
そういうのはその人一人では無い。他にもいる。

ホテル選びにしても、待ち合わせにしても、
条件を提示して、少しずつ絞り込みして決めて行くもの。
スポーツの試合のトーナメント表を逆から見るような感じ。
それが下手な男性が結構多い。
進行した場合の状態を予測して絞り込みを進める作業は、将棋にも似ている。
将棋は男性が上位だとずっと言われて来たが、
それは一部のプロに限った事で、
全体から見れば、単に競技人口の差に過ぎない。
むしろ、女性の方がより多くの情報を捌けるという点で、優れている。


午前中の時間が潰れて、予定が狂い、ガックリしている。

ジュンディは、コンサート会場で、少しは私に気を使ってくれるだろうか。