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マンガ家Mの日常
イスラエルの社会学者による著作。
時間を巻き戻せたら、もう一度母親になりたいかと質問して、
「NO」と答えた23人の女性にインタビューしてる、その感情を紐解いた。

この本が、果たして日本で本当に話題になっているのかわからないけど、
新聞とかで所々紹介されていて、
NHKの「クローズアップ現代」で特集されたので、見てみた。

30分弱の放送では語りきれないのは仕方ないところだろうけど、
なんか、不発。

母親業のプレッシャーに耐えかねて、「母親卒業」宣言をした女性が登場していた。
この女性は、ヤンチャな息子が小学校で
ちょっと騒いでちょっと先生に注意されると、
子育てノートのようなものに克明に書き込んで、参考にしようとしていた。

そりゃ、そんなバカ丁寧な事やってたら、疲れるさ。
完璧な母親をやって、完璧な子供を作り上げようとしてる?

他にも2、3人の母親のインタビューと、2名の有名な女性作家の出演が放送された。
結局のところ、
世間が押し付ける「母親像」に合わせるのが辛いのだと。

何だか、皆、あまりにも「昭和」なのに驚いた。
これが今時の40歳前後の母親の姿?
彼女達は、何を信じて、何を目指して、この人生を選択し、歩んで来たのだろう?
やはりそこには、周囲の希望に沿って行動した方が、
波風立たずに自分も楽出来るという、
地味な計算が潜んでいたのではないだろうか。
「世間」によって母親像を押し付けられているという意識自体が幻想で、
彼女達はそこに責任転嫁しようとしている。

ウチの実家は、
父親は母の方の戸籍に養子に入って名字を変え、
母親は医師としてフルタイムで働き、子育ては祖母任せ。
この令和よりもずっと先行している家庭像。
それはそれで、家族全員シンドかったけどね。
経済的な事はさておき、母親に育ててもらったっていう感覚が殆ど無いもん。

どっちに転んでも、そんな楽な道ではなくて、
どっちに行けば幸せって事にもならない。

でも、後悔して愚痴ってるくらいなら、
玉砕覚悟で、自分の望む道を進めば良い。
「世間」のせいにすな!
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