成人の日用に予約された振袖が当日になっても届かず、着付けの手配も無く、
業者が顧客に無通知で倒産していた。

単純な倒産としても、詐欺にも等しい。

最近の状況は知らなかったんだけど、
高校卒業の辺りから、業者が電話セールスして来るのね。
ほぼ2年前から振袖と着付けの予約をして、前金を支払う。
総額で６０万円前後。

いやはや。
それで、大学無償化とか騒いでんのかよ。

皆が綺麗な振袖を着るから、自分も着たい。
まぁ、そうなんだろうけど。

顧客から前金を受け取っておいて、姿をくらました業者が悪い、
その事は当然。

で、振袖が無いから成人式に出られないって、欠席しちゃった新成人もいるとか。

ん？　それってどういう事さ？

振袖が無いから着る物がなくて裸体って訳じゃ無いでしょ。
ワンピースか何か着て行けば良いじゃん。

成人式なんて、結局、振袖ファッションショーと化しているのね。

自分はこんなに綺麗なんだと思いたい。
只の自意識過剰発表会。

それが新成人の証し？

成人式で振袖ファッションショーを披露するのを楽しみにしていたのに、
その機会を奪われた、親のお金を無駄にされてしまった。
その事は怒って良いのだけど、
TVのコメンテーターの方々も、誰か一人ぐらいは、
「振袖なんか無くたって、堂々と成人式に行けるだろ！それが成人の意識だろ！」
って、言えないのかな。

少子化時代だからって、若い子達が甘やかされ過ぎ。
うんざり。


公的な手続きを自分で行うようにする為、
大学入学の時に下宿先の住所に住民票を移したので、
その土地の役所から成人式の案内が来たけど、
知り合いもいないし、只の式典でしかないんで、行かなかった。
大学の友人達と会ってちょっとおしゃべりして、その後バイトに行った。
祝日で飲食店は忙しいのに、地元のバイトの人達は成人式で休みを取るから、
バイト先の女将さんには喜ばれた。
１８金のチェーンをプレゼントされた。
今でも使ってる。

懐かしい思い出。

高額な振袖を着る事が、成人の思い出づくりなのではない。