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マンガ家Mの日常
地元福岡の百道海岸が新聞の別刷りで取り上げられていて、ちょっと懐かしくて
高校時代の古い写真を引っ張り出してみた。

2年生の時、多分、運動会の打ち上げ。
高校の近くの海の家で集まって、お菓子とかジュースとか飲み食いして、
海岸で集合写真を撮った。
スマホなんて無い時代だから、その時の写真はこれ1枚しか持っていない。

後の人生が分かる筈も無く、皆、屈託の無い笑顔をしてる。
知る限りでは、この写真の中からふたり、この世を離れた。


天国に行くという事、を考える。

先日見た古い方の「映像の世紀」で、アメリカの大富豪ロスチャイルドが
齢90を過ぎて、老衰で死を待つ身になった頃、友人に宛てた手紙で
「天国で会おう。」と書いたら、その友人は
「君が天国に行けるのならね。」とつぶやいたそうな。
20世紀前半、1代で巨万の富を得た富豪達の裏舞台はえげつ無かった。

自分はどうか?
悪い事、ダメな事も色々やって来たけど、良い行いもして来たので、
多分天国に行ける。

でも、ふと考える。
どんなに沢山の善行を積んでいても、たったひとつの悪行でアウトになり、
天国の門をくぐらせてもらえない可能性もあるのではなかろうか。

デビュー間も無い頃古いアパートに住んでて、前の人がモノグサだったのか、
1階がクリーニング店になってて、蒸気で暖かったせいか、
入居してすぐ、ゴキブリの温床だと分かった。
しかし、今更めげてもいられない。必死で駆除。
3年間でマジで1000匹のゴキブリを殺した、豆粒みたいに小さいのも含めてね。
だから、ゴキブリの天国には入れない。

天国に入れる条件とは何だろう?

そしてまた、ふと考える。
そういう題材で短編を描いてみたらどんなのが出来るかな。
でも、思いつきでいきなりノンジャンルの短編を描いても、
雑誌には載せてもらえないね。

更に考える。
仏教では輪廻転生の考え方があって、
善行を積めばすぐに人間に生まれ変わり、
悪行をなした者は、虫けら等の一生を幾度も経なければならない。
手塚治虫先生の「火の鳥」にも描いてあった。

でも、「BBC Earth」を見ると、
野生動物はもとより、小さな動物や虫達も、賢く、美しく、
情熱的な生涯を送っている。
そういう生き方を体験するのも悪くない。

本気でそう感じられたら、いつか、死ぬのも怖くないと思えるのだろうか。



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