相手のある話なので、具体性の欠ける文章になる事を予めご了承願う。


卒業した高校はやたらと同窓会が好きで、
全体の総会の他に、地域毎の同窓会、学年別の同窓会、
講師を招いての勉強会、特産品紹介のサロン、等々が、
毎年、或いは毎月開催されている。
また、何か理由を見つけては同学年で不定期に小さな同窓会を開いている。
ただ単に飲みたいだけなのかもしれない。

たまに顔を出す。締め切りと重ならなければね。
気の置けない同級生達と他愛ない話をする。
でも、常に常に割り勘負けするのが負担で、こっそりサボる時もある。

当時の学校の体制の為、男女比が３−１で、女性が圧倒的に少ない。
おまけに女性は家事があるので、夜は出難かったりして、
それが習い性になってか、女性の出席率はずっと良くない。

そんな中、レギュラーで出席する３人の女性がいる。

Aは一番分かり易い。
お気に入りの（かつての）男子達に囲まれてウキウキ。
容姿には恵まれないけど女王様気質で、ひたすら社交的で頑張る。強気。

Bはとにかく人といたい寂しがりやタイプ。
私は彼女は嫌じゃないけど、ちょっと癖のある人なんで、
他の女性達は面倒臭がって敬遠したりする。

彼女達の微妙なバランスがあって、
それを避ける為に来たがらない女性も多いらしい。

もう一人、C。
彼女は交友関係を広げたいタイプ。
ただ、男性に対してある種の幻想に縛られているように見える。
男性の価値観を美化している。
結果、男性の言動についてしばしば判断を誤る事が見て取れる。
本人は気がついているのか？
気がついていたとしても、意識して打ち消してしまうのだろう。

知る限りにおいて、彼女の場合は父親の影響だと思える。
必ずしも恵まれた家庭環境ではなかった。
それは、ある点においては父親の責任、父親のエゴに起因する。
Cも本心ではそれに気づいている筈。
しかし誰にとっても自分の親を否定する事は辛い。
その為、無理に肯定の道に逃げ込み、判断を誤る。

人は思春期に反抗期を迎え、一度精神的に親殺しをする。
成長の為の通過儀礼として必要なステップ。
Cはそれを避けて来てしまったのか。

高校生活を過ごした時期は、時代背景も今とは違うし、
福岡で、特に出身高校では男尊女卑の傾向が顕著だったので、
男子の価値観を共有しなければ生き残れなかった。
Cはその名残を引きずっている。
男性的な職場に就職した事も拍車をかけた。

Cにとってこの価値観や幻想から脱却する事は、自らの人生の否定につながり、
困難だろう。


Cへの対応がシンドくて、また少し同窓会から足が遠ざかる。