仕事中ほったらかしになってた新聞をボチボチ読んでいる。
あ、まだ仕事が終わった訳では無いけど、
確定申告とか、やらなきゃならない雑務があるから、中休み状態ね。
先月末の記事で、ちょっと気になったのがあった。
1面や社会面で取り扱われる事無くスルーされてて、遅れて文化欄で紹介された。
2月中はオリンピックに紙面を取られてたから、埋もれた記事は沢山あるんだろう。
東京都美術館で何処かの公募展が開催され、作品が展示された。
その中の金属製の立体作品に、作品の要素として
政権批判的な文章を書いた紙や新聞記事の切り抜きが多数貼付けられていた為、
美術館側が作品の撤去を求めた、と言うもの。
話し合いの末、紙だけ全部取り払う事で落ち着いたらしい。
美術館側の主張として、
「税金で運営される公的な美術館は、美術を鑑賞していただく場であり、
政治的、宗教的なアピールをする場ではないと考えている。」との事。
えっ、それっておかしくない!?
政治とか宗教とかって、人が生きて行く上で不可欠なものでしょ。
それに対する主張をしてはいけないって事?
だったら、ピカソの「ゲルニカ」もルネサンス大家達の「聖母子像」も、
全部撤去しなきゃならない???
例えば、公立の図書館には政治や宗教関連の書物を置くべきでは無い???
政治や宗教の他にもテーマとして扱われるものは色々あるから、
そう言った穏当なものを題材に選べば楽なのかもしれない。
でも、芸術の根本って、人が生きる事そのものにあるんじゃないの?
あらゆるテーマが排除されるべきでは無い。
東京都美術館の主張は、公権による表現の自由の規制に他ならない。
完全に憲法違反! 恥を知れ!
まぁね、その前に、当の作品の作者は、文字では無くて
元の立体作品自体の力で主張の訴えかけをすべきだったね。
それが出来ないってのはヘボ作品って事で、元から展示に値しなかったかもね。
作者も美術館側も、よく考えようね。