子供の頃、実家ではトーストにはバターだった。
冷蔵庫から出したばかりのは固くて、トーストに塗るのに一苦労。
使う分だけ小分けして、室温で緩めれば良かったのだろうけど、
当時はそんな知恵は無かったし、そういう一手間をする家庭でもなかった。
固いバターをガリガリ削ってトーストに塗り込んでいる間に、
トーストは冷めてしまう。

大学生になって一人暮らしを始めた最初の頃は、
実家の食生活に倣ってバターを使っていたが、
ケース入りのマーガリンが使い勝手が良く、その頃には味も良くなっていたので、
マーガリンにシフトした。

当時はまだ食の安全性やら何やらについて情報が少なく、
成分表示とかの規定も今程ではなく、
健康被害なんて、余程の状況でなければ気にしなかった。
しかし、便利で美味しいマーガリンも、
最近では色々と非難のやり玉に挙げられている。

少しはネットの記事等も見て、
オリーブオイルを主体としたマーガリンを使うようにしている。
それは成分等についてもどうやら高評価。
少しお値段はお高くなるが、バターに手こずるよりは良い。

ところが、
メーカーのどういう事情でだか、
最近そのマーガリンがスーパーの棚に置かれていない事が多くなった。
このまま消えるのかもしれない。
今日、結構遠くのスーパーまで行ったが、そこも置いてなかった。
買い置きが後１つ残っているけれど、
それを使い切るまでに見つけられるだろうか。
メーカーは再生産するだろうか。