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マンガ家Mの日常
印象派ビュールレ・コレクションに続いて、
国立西洋美術館で開催中のプラド美術館展に行こうと思っていたところ、
Facebookで友達の友達が、「イマイチだった」と投稿していたので、
ちょっと気になって、もう少し詳しく感想を聞かせてもらおうと、コメントした。

プラド美術館展の目玉はベラスケス。
少し前に「マルガリーテ王女」を描いた肖像画の中の1枚に感動して、
以来、ベラスケスに心酔している。
何枚か来るなら是非見に行きたい。
美術展のチケットも安くはない。
上野まで頑張って行った挙句、イマイチでは情けない。

美術展の質が低い訳では決してなく、
絵画の興味対象等、その方自身の感覚が西洋絵画から少し遠のいていた事に
起因するのかもしれない、との説明がなされていた。
これから見に行きたく思っていた私に対する配慮もあったかもしれないけれど。

その方は美術史、美学を専攻されていたそうで、
ベラスケスに感銘した時の事についてコメントしたら、
美学における共感「Einfuhlung」を思い出した、とあった。
(ドイツ語の単語なので、fの次のuの上に”が付くんだけど、
 どう変換したら良いのか分からない。)
ベラスケスと私では絵描きとして天と地以上の差があるんだけど、
人物を描く際に、対象に対する思いが絵筆に乗る。
その感覚が伝わった瞬間があった。

美学でちゃんと説明があるんだな、と思ったら、
自分自身の感覚に確証が持てたようで、ちょっと嬉しい。
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