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マンガ家Mの日常
知人と会うと、身内の噂話が出て来る。
ほのめかしだったり、伝聞だから軽い気持ちで口を滑らせたり。

他人の不幸は蜜の味。
噂話はランチの最高のソース。

ただ、内容如何では不愉快さが残る。

当事者は傷付き、ずっと悔やんでいるだろう、そんな話。

噂話を持ち出す人も、その痛みが分からぬ訳では無い。
でも、自分のお腹の中に留めておくのが辛いから、誰かを共犯に引きずり込む。

噂のネタ元を聞いても、その人も分かっていなかったりする。
ネットじゃなくても、究極の個人情報はどこまでも流れてゆく。

しかし、冷静に考えてみれば、
元を正せば、当事者しか分かり得無い話。
本当のネタ元は当事者の内のひとり。

辛い思いがあって、友人に話してしまったのだろうか。
当事者の片割れの事は考えなかったんだろうか。
友人が他の誰かに話すとは思わなかったんだろうか。
噂話に乗っかった人達は、気まずいとは思わなかったんだろうか。

聞いてしまったものはどうしようも無い。
知ら無いふりして当事者達と顔を合わせるのも気まずい。

せめて、話は自分のところで止めておこうと思う。

胸の辺りに痞えがあるようで、重苦しい。
誰かにペラペラ話せれば、痞えは取れるのだが、
別の気持ち悪さが取って代わるだろう。


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