英国のミステリー・ドラマ。
第1シーズンの本放送は2002年スタート。
どうして今頃NHKBSで始めたのかな。
NHKBSは途中で放送しなくなった海外ドラマが結構多いんで、
もうちょっとしっかり計画的に放送してくれなきゃ困るよね。
ドラマの時代設定が1940年で、第2次世界大戦開戦の頃。
諸外国との政治情勢が絡んで来る。
原作があるのか無いのか分らないけど、
現代になるとPCや科学捜査の世界になっちゃって、
シンプルなミステリーの面白さを味わい難くなってるから、
ミステリーの黄金期は20世紀前半という事になるのかもしれない。
1話が1時間半程度なので、導入部がゆっくりしてる。
ホームズやポワロのようなコテコテのキャラクターではないので、
登場人物を見分けるのにちょっと手間取ってしまった。
初老の夫婦がスパイ容疑で密告されて、収容所に入れられるところから始まる。
戦況が変わるに従って、英国在住のドイツ人はスパイの疑いの目で見られ、
移動やカメラの所持も許されなかったり、収容所に入れられたりしていた。
スパイって、まぁ、007みたいだとは思わないけど、
CIAとかMI6とかKGBとか、そういうプロフェッショナルなイメージなんだけど、
この時代は一般の人達もスパイ行為を担わされたりしてたのね。
「情熱のシーラ」はフィクションではあるけど、
服飾デザイナーの立ち場で上流階級に入り込んで情報を入手するとか、
先日見た「フーディーニ 幻想に生きた奇術師」では、
奇術師として頻繁に外国に渡航するのに乗じて、スパイ活動を依頼されていた。
実際にそういうのがあったから、一般の人でも、
ただのメモ書きやスナップ写真だけで疑われたりしたとなると、
スパイ容疑って怖いものだな、と感じてしまう。
前後編に分けての放送となった第1話を見たところで、
今後のキャラクターが揃ったっていう段階。
時代背景の複雑さに対して事件の内容は極めてシンプルで、
推論だけで犯人逮捕って、実際は無理があるなぁ、と思いつつ...。
「ゴーン・ガール」で一躍時の人となったロザムンド・パイクがゲスト出演。
まだ初々しい。
ジェームズ・マカヴォイはクレジットさえ出ていない。
ブレーク前の二人の出演で、お得感有りの回でした。