元有名女子マラソン選手が万引きで逮捕され、
摂食障害による窃盗癖クレプトマニアである事を告白した。
現役時代、厳しい体重管理のストレスで摂食障害を発症したらしい。

「THIS IS US ３６歳、これから」の再放送をなんとなく見てしまう。
肥満女性が必死の思いでダイエットに勤めるが、挫折を繰り返す。
日々、体重ばかりが気になって、恋人に八つ当たりしてしまう。
食事制限してるつもりでも、挫けて過食してしまっているから永遠に痩せない。
本人の意志の問題かもしれないけど、体質の問題かもしれないし、
誰だって空腹には勝てない。
３６歳にもなるんだから、胃のバイパス手術をしたら良いのではなかろうか。
もっとも、それでは彼女のエピソードが終了してしまう。

アメリカの人達の肥満は日本の比ではない。
体重増加で膝を悪くして、歩行に問題を抱える人も大勢いる。
主な原因は、子ども時代からのジャンクフード摂取なのかな。

先の元マラソン選手の事件から、
TVニュースや新聞で摂食障害の問題が取り上げられていた。
時折報道されてはいるけれど、話題としてあまり広がっていない。
マラソンやフィギュアスケート等、スポーツの勝敗という目標ありきで、
オリンピックに出場するレベルの人達は特殊な例と捉えられる。

一般の女性の場合は、やはり、見た目を気にしての事。
そうなると、周囲の反応もやや冷ややかになりがち。

以前、摂食障害による窃盗癖を扱った作品のネームを編集者に見せたら、
「摂食障害はただの我儘でしょ。」と切り捨てられた。
同じ女性でも、いや、女性だからこそ厳しい反応になるのか。
ネームは陽の目を見ない。残念。

私自身、見た目を気にして痩せ過ぎになる女性に対して疑問を抱く。
健康と引き替えにする程重要な事なのだろうか。

容姿に関しては、女性同士のマウンティングも原因の一つとしてある。
でも、やはりそれよりも、
依然として男性上位の社会で、若くて華奢で美しい女性がもてはやされる事に
最大の原因がある。

女性が容姿で価値を決められる社会が改善されなければならない。