忍者ブログ
マンガ家Mの日常
近所のスーパーでキュウリの特売。
半値くらい。
行かねば。

昼過ぎに行くと、売り場のキュウリの箱はやや荒れている。
既に大勢が漁った後。
少しでも新鮮なキュウリを吟味せねばと、
スーパーのカゴを足元に置いて、ビニール袋片手に箱を覗く。
その瞬間、後から来た女性客に声をかけられた。
「キュウリを買うから、カゴをどかして下さい。」

えっ?
私、今来たばかりだし。
カゴを足元に置いてあっても、横から十分箱に手が届くでしょ。
要は、その方も、箱の前に陣取ってキュウリを吟味したいのだ。
でも、私が邪魔だから、どいて欲しいと。
慌てて「私もキュウリ買うんですけど。」と、それだけ返した。

女性は大きなマスクで顔を覆っていたから、はっきりとはわからなかったけど、
どうも知り合いの方のように見えた。
私が普段とはちょっと違うワンピースを着ていたから、
その女性も、私だとわからなかったのかもしれない。

それにしても、いきなり他人に、上から叩きつけるような物言いをするものだろうか。

私が知っている人だとして、勿論、悪い人ではない。
でも、どこか独善的な態度は、他の人からも時々嫌がられていた。

デザインの仕事で成功して、それなりの年齢になって、引退。
色々な悩みを抱える中、近所の教会に出向いて、信仰に目覚め、
社会人学習で大学に通い、神学を学び、牧師の資格を取ろうとしていた。
ところが、大学内で教授連からいじめのような対応を受け、裁判に発展していた。
その後の事はまだ聞いていない。

ただ、ご本人が「いじめ」だと思っていても、
これまでや、今回の態度を見ると、相手方にも言い分があるだろうと思われる。

まぁ、チラホラとそういう人はいるのだけど、
街中で偶然会って立ち話をすると、もう、ご自身の事ばかり延々と話し続ける。
こちらに「最近どう?」なんて、ひと言も尋ねやしない。
自分にしか関心が無い。
そういう人が、果たして牧師としての適正を備えているだろうか。
人を助ける手助けをするのが牧師の役目の筈。
特売のキュウリも、先に来た客が買うのをちょっと待てば良いだけの事なのに、
それが出来ない。
だから、嫌われる。
仕事で成功したのは、妥協が無いからだろうけど、
人付き合いは、妥協も譲歩も必要。

たかがキュウリ、
されどキュウリの出来事。
PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック