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マンガ家Mの日常

先月第1弾がアップされたLINEスタンプ。
その2弾目のデジタル処理をデザイナーさんが進行中。

と、したところで、
「台詞の言い回しをいくつか変えたい。」との申し出があった。
変更するにあたって書き文字のデジタル処理機能もあるので
私が作業する手間は要らない、との事。

えっ、今更?
それが正直な感想。

昨年11月にはラフスケッチを仕上げて提出していた。
企画内容についての知識や情報が乏しい中、ゼロからキャラクターを立てて
スタンプの数だけ絵を描き起こした。
その段階で他の二人に確認を取って、意見を求めたのだけど、
2、3小さな変更点以外は何も意見が出なかった。
土台隣る数点のキャラクターを作ったので、
スタンプで使うような台詞、メッセージを出してもらえれば
他にも色々描ける、と伝えていた。
勿論、キャラクターの絵や設定についても意見があれば、
その段階でなら修正も思う存分出来ただろう。
しばらく待ったけど特にそれ以上の意見は無く、了承された運びとなった。

その後、数点の試作を描いて、デザイナーさんと相談。
修正内容が示されて、その通りに実際の絵を仕上げた。
全部で3セット。
それが1月の事。

お互い本業では無いので、デジタル処理の作業の進行については
デザイナーさんの都合次第で全く問題無い。
なので、1月に渡した3セット分のうち、1セットアップされて、
次の2セット目が進行中で、残りの3セット目がいつになるか分からなくても
それはそれで構わない。
企画者の方の意見では、もっと早い段階の進行で、
続けて数を出して行くという事だったので、
もっと軽い気持ちでトントンっと出して行くものと思って
頑張って3セット描いたのだけど。
でも、1年掛かりになろうと、それはそれで仕方無い。

ただ、台詞の変更については了承しかねる。
台詞に沿って絵を描いたのだから、違うニュアンスの台詞を当てるとなると
絵とのバランス感覚がズレてしまう。
第1弾と2弾はセット的なものだったので、尚更。
2時間の映画で、後半の残り30分で、主人公の声が吹き替えに変わって、
それまでと違う言い回しをし始めたら、どうだろう。
キャラクターがブレて、おかしな二重人格になってしまう。

デザイナーさんとしては、他のスタンプを参考にして手を加える事で、
実験しつつ、売上を伸ばしたいという気持ち。
それはそれなんで、別のセットを新しく作ってはどうかという提案もしたのだけど、
デジタル処理の煩雑さがあって、今のセットで試したいらしく、
今のところ私の意見は受け入れてもらえていない。
いくつかだけを変更しても効果は見込めないと思うとも伝えたのだけど。

仕事の現場で共同作業をする際には、進行に関してそれなりのルールがあると思う。
段階を踏んで承認されたものを、その後の作業が進んだ後になって
変更しようとすると、混乱が生じる。
正直なところ、今になって私が描いたものに変更を加えたいとされるのは、
私の作品を否定し、作業を無駄にされたような気がする。

他のスタンプを参考にして変更をしたいとの事で、
紹介されたスタンプを見せていただいたのだけど、
それって結局は二番煎じで、果たして面白いと言えるのかどうか。
また、現時点では具体的な変更内容を示していただいていないので、
この先何をどう変えられるのか分からなくて、モヤモヤするばかり。
その変更箇所が出てくるのも1週間2週間先?となると、対応しきれない。

デザイナーさんと企画者、二人が変更したいと言うのであれば、
多数決なので、それもまた共同作業のルールだから受け入れる。

でも、この後の企画からは降りる。

元々、売上を期待してはいなかった。
気軽に出来る範囲でやれれば良かった。
デザイナーさんと企画者の方はITの仕事をされているので、
こうした企画も自らの仕事の参考になるかもしれないけど、
私にとってはあまり意味が見えない。
ズルズル企画を引きずって、時折不意に面倒が入るようでは
精神的に良くなくて、本来目指す仕事の集中の妨げになる。

あ!
今、企画者の方からメールがあった。
私の意見を支持してくれるって。


この先どうするかな?

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