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マンガ家Mの日常
2、3日前にネットや新聞に訃報が掲載されていたのですが、
先に終わらせたい記事があったので、後回しになってしまいました。

ロリコンタッチのキュートな絵柄と不条理なギャグ。
マニアックなファンがメインと思われるけど、
受賞歴と失踪事件で話題性があったからか、個人的な予想よりも、
新聞では大きく取り上げられていた。

長期に渡るアルコール依存症で、身体を悪くされて、
69歳という、まだ早い年齢での別れとなってしまった。

不規則になりがちな仕事で、
アイデアを考え出すのに集中していると、夜間寝付けなかったりして、
睡眠の為に飲酒量が増える人もいる。
健康をどこまで犠牲にするか、
それぞれが身の丈を考慮しなくてはならない。

吾妻ひでお先生の作品を振り返ると、
絵柄もギャグセンスも、個性が際立っている。

個性。
創作に携わる人間にとって、最も重要な要素だと思う。

だけれど、
最近の雑誌を見ると、
皆、素晴らしい技量がありながら、誰もが同じ絵柄で、区別がつかない。
ストーリー性は進歩していて、そこに個性が見出される場合は多い。
ただ、マンガがマンガである以上、絵にも一定の技量と個性が欲しい。

個性的な作家が消える時、
マンガの何かがまた消えて行くような気がしてならない。
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お笑い芸人さんが、個人事務所で3年間納税し忘れて、重加算税を課された。

納税し忘れるって、凄いね。
お金に対する危機感が薄い。

でも、逆に、3年間も忘れてるって辺りが、
悪意からではなく、
本当についルーズになっていたって言い分に、信憑性があるように感じられる。
脱税するんだったら、もっと巧くやってるだろうし。

ワイドショーでコメンテーターの人が、会社員時代の納税について触れる。
会社員はこんなにキッチリ大金を納税しているのに、という不満。

そういう言われ方を聞く度に、いつも少し気になる。

会社は会社で、しっかり様々な節税対策をやっている。
仕事上の必要経費は一定の範囲内で会社が負担する。
その上で天引きされる源泉徴収は、
フリーランスの所得税10%とは全く違って来る。
この段階で、既に会社員はとてつもなく優位に立っている。

マンガ家デビュー前後の頃、
収入が5〜600万円を超えるようになったら、
有限会社にするといった措置を取る方が良い、と聞かされた事がある。
結局何もしなかったけど。

個人的には、青色申告で、申告会に毎年定額の会費を支払い、
申告の時期に会の税理士さんに指導を受けて書類を作成している。
例年、同じような内容なので、それほど時間は掛からないが、
やはり自分では分かり難い箇所もあって、税理士さんに頼る。

会社員の人達が天引きに不満を抱いたとしても、
個人で納税申告する方が、もっと手間がかかるし、
税理士さんを雇うにもお金がかかる。
収入が1,000万円を超えるくらいでないと、割りに合わないだろう。

もし、会社員の天引きを廃止したら、
とてつもない人数の人達が申告忘れをして、
その処理に追われて、税務署は立ちいかなくなるだろう。
会社員の人達は、会社の専門の経理部が適切に納税してくれている事に、
もっと有り難みを感じても良いと思う。

萩尾望都先生画業50周年記念「ポーの一族」展、
オープンの日にお祝いのお花を贈って、
今日、その御返しが届いた。

御返しが欲しくなかったと言ったら嘘になるけど、
それよりもまずは、お花がちゃんと届いていた事が分かって、安心した。

お菓子の詰め合わせと、原画展でのグッズが同封されていた。

ファンなので、
どちらかと言えば、新刊サイン本とかの方が嬉しかったりするけど、
御返しを送る側からすると、そうもいかないよね。

グッズと、サイン入りの挨拶状は大事にとっておこう。

iPhoneから送信

時間を見つけては、延々と片付け物をしている。
今のマンションに引っ越して来てから、
仕事に追われて、
仕事を言い訳にして、
多くの物事が中途半端に置き捨てられていた。

整理が苦手。
得意な人っているのだろうか。
大勢が整理上手であれば、断捨離とか、こんまり流とかが注目される筈は無い。

引っ越して来た当初は、今より物が少なかった。
何か特別な物を購入した訳でもないけれど、
以前は必要無かったパソコンとその周辺機器は確実に増えたし、
仕事の資料や、雑誌、CD、DVDの類も増える一方。
要らないものを捨てようと思うが、仕分けに悩む。
まず、必要無い物は買わないから、どれも自分にとっての価値がある。

TV番組を録画していたDVDは、
録画容量が途中になっている物がそこかしこにある。
ダビングが規制されてから、移し替えが出来なくなり、
(新型機では、HDに戻してDVDに移し替えられる物もあるらしい。)
テーマに沿ってまとめる為には、
同テーマで、容量に見合った番組が次に放送されるまで、
そのままにしておくしか無かった。
忙しさに紛れて、どこに何を置いていたかがよく分からず、
ほったらかしにしてしまっていた物もある。
そうなると、次の番組をとりあえず別のDVDにダビングしてしまい、
中途半端な録画量のディスクが増えてしまう。

後から何とかしようと思いつつ、ようやく手を付け始めたのだけど、
少々泣きを見る結果になった。

以前のJ-comのトラブルの際、レコーダーを新しいタイプに交換した。
同じメーカーの同タイプなので、油断していた。
前の機器でダビングしていたディスクで、
中途になっていたものはファイナライズしていなかった。
すると、新しい機器では非対応となり、視聴できず、
ファイナライズも出来ない。

結果、録画途中のディスクは捨てざるを得なくなった。

返す返すも、J-comの対応が恨めしい。

日々、新しい番組が放送され、新しい情報が追加され、
以前録画したものを見る余裕が無い。
それでも、意識に留めておきたくて、形にして残しておきたかったので、
見られる可能性が無くなったのは悲しい。

「ポーの一族展」に言ったら、チラシが置いてあって、
何と、今度は9月から「SF原画展」開催。
SF作品から、カラーを含めておよそ400点、生原稿が展示される。

入場料、一般当日1,000円。
こちらも破格の安さ。
当然、行きたい。

でも、これって、山梨県立美術館。
ちょっと遠いなぁ。
悩む。

東京に巡回してくれないのかなぁ。

こういう機会は先々考え難い。
頑張って行くべきか。